イスラエル軍がラタキア県ジャブラ市近郊の第107旅団基地を爆撃(2025年8月6日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ジャブラ市近郊に位置する第107旅団で、複数回の爆発が発生した。

ムラースィルーンなどによると、爆発はイスラエル軍の爆撃によるもの。

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20台の貨物車輛からなる米主導の有志連合の車列がハサカ県カスラク村に設置されている基地に物資を輸送(2025年8月6日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、コンクリート・ブロック、燃料タンクなどを積んだ20台の貨物車輛からなる米主導の有志連合の車列が、イラク・クルディスタン地域からシリア領内に入り、カスラク村に設置されている基地に物資を輸送した。

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イスラエル軍部隊がクナイトラ県各所に侵入、街道を封鎖(2025年8月6日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、複数の軍用車輌からなるイスラエル軍部隊がハーン・アルナバ市近郊のアイン・ヌーリーヤ村方面に侵入した。

また、装甲車4台などからなる別の部隊がクルーム丘に侵入した。

さらに、シリア人権監視団によると、イスラエル軍は、クードナ村とアスバフ村を結ぶ道路を封鎖し、地域住民の移動を大幅に制限した。

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ヒムス県、イドリブ県で結婚式場に治安当局が突入し、喫煙を止めるよう命令、機材を押収(2025年8月6日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ジャッブーリーン村および周辺の村々の住民数百人が、5日にカニーヤト・アースィー村で殺害されたアラウィー派の少女2人の葬儀に参列した。

シリア人権監視団によると、カルヤタイン市で行われていた結婚式場に、治安当局とつながりがあると見られる武装したイスラーム主義者のグループが突入し、参列者に対して喫煙や水タバコを止めるよう命令した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、サブーラ村の給油所で、県燃料公社営業部長が、住民からチップを受け取ったとする同所の従業員に暴行を加える事件が発生した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アリーハー市で行われていた結婚式場に、内務省総合治安局の隊員らが突入し、一部機材を押収した。

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タルトゥース県のマロン派教会を狙った爆破テロを準備していた前政権の残党とつながりがある違法武装グループのメンバー2人を逮捕(2025年8月6日)

内務省はフェイスブックを通じて、タルトゥース県内務治安司令部が治安作戦を実施し、サーファーター市近郊のフライバート村にあるマロン派教会(マール・イリヤース教会)を狙った爆破テロを準備していた前政権の残党とつながりがある違法武装グループのメンバー2人を逮捕し、爆発物や住民への脅迫文が書かれた書類、ダーイシュ(イスラーム国)が使用している黒旗などを押収したとするアブドゥルアール・ムハンマド・アブドゥルアール内務治安司令官(大佐)の発表を掲載した。


内務省がフェイスブックを通じて明らかにしたところによると、逮捕されたのはラムズィー・ハンムード容疑者およびムンズィル・アリー容疑者の2人

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「北・東シリアの構成体の立場統一」に向けた会議(コンファレンス)の開催を準備する委員会は、8月8日に約500名の代表を一堂に会した大会を開催すると発表(2025年8月6日)

ANHAによると、「北・東シリアの構成体の立場統一」に向けた会議(コンファレンス)の開催を準備する委員会は、8月8日に約500名の代表を一堂に会した大会を開催すると発表した。

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ダイル・ザウル県でダーイシュによるアサーイシュとシリア民主軍を狙った攻撃相次ぐ(2025年8月6日)

ダイル・ザウル県では、ANHAが北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)総司令部の発表として伝えたところによると、ズィーバーン町にある拠点がオートバイに乗った2人組の武装テロリストの銃撃を受け、隊員1人が負傷した。

また、ANHAがアサーイシュ総司令部の発表として伝えたところによると、ブサイラ市とシュハイル村の間に位置するアッタール交差点付近に設置されている検問所が、オートバイからの発砲を受けた。

さらに、ANHAによると、ハジーン市近郊のバフラ村で、シリア民主軍の車輛がダーイシュのスリーパーセルによると盛られる襲撃を受け、兵士2人が死亡した。

一方、シリア人権監視団によると、ナムリーヤ村で正体不明の武装グループが若い男性1人を銃で撃ち死亡した。

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ハサカ県では、ANHAが人民防衛部隊(YPG)広報センターの発表として伝えたところによると、シリア民主軍に属する作戦司令室師団(TOL)は、米主導の有志連合の支援のもと、ハサカ市で治安作戦を実施し、テロ攻撃の標的を選定する任務を担っていたとされるダーイシュ(イスラーム国)の幹部1人の身柄を拘束した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、アサーイシュ所属の麻薬撲滅部隊がラッカ市内で治安作戦を実施し、麻薬の取引および販売に関与した疑いのある10人を逮捕した。

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ムワッヒド・ドゥルーズ・ムスリム精神指導部が設置した高等法務委員会はスワイダー県の自治を担う執行局のメンバー、内務治安部隊の正副司令官を任命(2025年8月6日)

ムワッヒド・ドゥルーズ・ムスリム精神指導部が設置した高等法務委員会は、フェイスブックに公式アカウントを開設し、声明を出した。

声明の内容は以下の通り。

スワイダー県は、政府部隊(国防省傘下の内務省総合治安局)およびそれと行動を共にする悪党集団による虐殺と残虐行為の結果、極めて重大かつ転換点となる局面を迎えている。しかしながら、深い傷を負いながらも、我々の民の中にある生きる意志は潰えることはない。それゆえ、公共の利益の要請、責任意識、そして安全と安心を再び確立することへの強い決意に基づき、そして緊急事態および不可抗力的状況に鑑みて、スワイダー県のドゥルーズ派精神指導部は、以下の判事、弁護士からなる高等法務委員会の設置を決定した。

1. ムハンナド・アブー・ファーウール顧問判事
2. アイマン・ハルフーシュ顧問判事
3. ムフィード・アンマーシャ顧問判事
4. イサーム・アラウィー顧問判事
5. シャーディー・ムルシド判事
6. ムウタッズ・サーイグ判事
7. キヤーン・サッバーフ弁護士
8. アナス・ハートゥーム弁護士
9. ムウタッズ・ラドワーン弁護士

委員会の任務
1. 行政、治安、生活サービスなど、あらゆる分野におけるスワイダー県の自治
2. 政府公共機関および私的機関の維持と保全。
3. すべての市民から抑圧と被害を取り除き、腐敗と闘うこと。

目的および活動枠組み
1. スワイダー県に行政サービスを担う執行局を設立。
2. 救援活動、事実調査・人権侵害の監視、行方不明者・強制失踪者の追跡、殉職者・負傷者への対応、寄付の受け入れと被災者への分配を担当する分科会の設置。
3. 政府公共機関、私的機関、銀行、経済施設の保護。
4. 公私立病院の運営を含む医療および人道問題への対応。
5. その他の人道的・社会的任務。

スワイダー県の平和と尊厳を守るため、我々は今こそ、責任ある行動と団結をもって、危機の克服に立ち向かうことを、すべての市民に呼びかける。

また、この声明に続けて、以下の投稿を発表した。

スワイダーが直面している緊急かつ重大な状況と、住民への迅速なサービス提供の必要性に鑑み、また公共の利益を最優先とする立場から、2025年8月6日に開催された会合において、スワイダー高等法務委員会は以下を決定した。

第1、暫定執行局の設置および各委員に業務を分担する:
1. ワリード・ファドルッラー・カドゥマーニー技師 市町村評議会部門
2. ファーティン・イブラーヒーム・ジューディーヤ技師 社会問題・労働・赤新月社・災害対策・高等教育部門
3. マージド・サイード・バイルーティー弁護士 運輸・通信・電力部門
4. マーズィン・ファーリス・タウィール博士 保健・文化・青少年・スポーツ部門
5. ハルドゥーン・ファウズィー・アブー・サアダ技師 経済・貿易・工業部門
6. ニダール・ムハンマド・アズィーズ技師 計画・予算・公共部門企業部門
7. イサーム・アリージュ弁護士 農業・水資源・不動産登記部門
8. ナウワール・ユーヌス・ナイーム博士 教育・観光・文化遺産・環境・鉱物資源部門。
第2、マーヒル・ガーリブ・アンダーリー氏をスワイダー県事務局長に任命する。
第3、本決定は、関係各所に通達され、施行される。

さらに、以下の投稿も続けて発信した。

スワイダーが直面している緊急かつ重大な状況と、住民への迅速なサービス提供の必要性に鑑み、また公共の利益を最優先とする立場から、2025年8月6日に開催された会合において、スワイダー高等法務委員会は以下を決定した。

第1、シュカイブ・アジュワド・ナスル准将を、スワイダー県内務治安部隊司令官に任命する。
第2、アンワル・アーディル・ラドワーン准将を、スワイダー県内務治安部隊副司令官に任命する。
第3、本決定は、関係各所に通達され、施行される。

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シリア・アラブ赤新月社は北・東シリア地域民主自治局からスワイダー県への人道支援物資の受け入れを拒否(2025年8月6日)

SANAによると、スワイダー県の住民492人を乗せたバス11台からなる車列が、シリア・アラブ赤新月社の監督のもと、ダルアー県ブスラー・シャーム市に設置されている通行所を経由して、アフマド・シャルア暫定政権の支配地に避難した。

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SANAによると、スワイダー県への人道支援物資を輸送するための2つの車列が、ダルアー県ブスラー・シャーム市に設置されている通行所に到着した。

車列はシリア・アラブ赤新月社の監督のもとで編成され、200トンの小麦粉、約8,700世帯分の食料バスケット、7トンのデーツ、男性用衛生バスケット5,481個、避難用バッグ3,500個、医薬品や医療用品、病院向けの食料・缶詰、インスリン、粉ミルク、高齢者用おむつ、被災世帯向けの衛生・食料品、水タンクや飲料水ボトルなどが積まれている。

また、サウジアラビアのサルマーン国王人道支援活センターがこれらの貨物車輛のうちの20台を提供している。

2つの車列は、サルマーン国王人道支援活センター、世界食糧計画(WFP)、赤十字国際委員会(ICRC)、国際赤十字・赤新月社連盟、ヨルダン・ハシミテ慈善機構、デンマーク赤十字社、国連児童基金(UNICEF)、カリタスなどからの支援・寄付によって支えられている。

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北・東シリア地域民主自治局の支配地で活動するメソポタミア救援開発協会は、フェイスブックを通じて声明を出し、スワイダー県への支援物資を輸送するため食料品など55とにを積んだ貨物車輛の車列を首都ダマスカスに向けて出発させ、シリア・アラブ赤新月社と調整を行ってきたが、配給の方法をめぐって折り合いがつかず、車列をハサカ県に一端撤収したと発表した。

声明によると、シリア・アラブ赤新月社側から「物資を全面的に引き取り、赤新月社が単独で配給を行う」との通告があり、メソポタミア救援開発協会のスタッフやボランティアが配布に同行することも拒否されたという。

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シリア人権監視団は、2025年7月13日以降のスワイダー県での衝突、処刑、イスラエル軍の爆撃による死者数が8月6日現在1,568人を記録していると発表した。

内訳は以下の通り。
・722人:スワイダー県住民(うち民間人166人、子ども21人、女性56人を含む)
・474人:国防省・治安当局関係者(うちベドウィン部族出身40人、レバノン国籍の武装者1人を含む)
・15人:イスラエルによる爆撃で死亡した国防・内務省関係者
・3人:イスラエル空軍による国防省建物爆撃で死亡(女性1人と身元不明者2人)
・2人:スワイダー県での戦闘に巻き込まれて死亡したジャーナリスト
・349人:国防省・内務省の要員によって処刑された民間人(女性19人、子ども10人、高齢男性1人を含む)
・3人:ドゥルーズ派武装勢力によって処刑されたベドウィン部族出身者(女性1人、子ども1人を含む)

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シリア人権監視団スワイダー24によると、スワイダー県のクライヤー町にあるスルターン・バーシャー・アトラシュの記念碑前で、住民数十人が抗議デモを行い、アフマド・シャルア暫定政権による虐殺を非難、「封鎖を打ち破れ」、「民間人を救え」などといったスローガンを掲げ、封鎖措置の解除、被災したスワイダー県の村々からすべての部隊の撤退、人道的回廊の開設を求めた。

デモ参加者はまた、あらゆる人権侵害の停止、県農村地帯の住民が、軍事侵攻によって略奪・焼失された自宅に帰還できるようにすること、犠牲となった住民の遺体を埋葬できるよう、被災地域の安全確保を行うことなども合わせて要求、これらが達成されるまで、抗議行動を毎日継続すると宣言した。

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首都ダマスカスの人民宮殿において、シャルア暫定大統領の立ち会いのもと、移行期政権は、複数の国際企業との間でダマスカス地下鉄プロジェクトなどの投資覚書に署名(2025年8月6日)

SANAによると、首都ダマスカスの人民宮殿において、アフマド・シャルア暫定大統領の立ち会いのもと、移行期政権は複数の国際企業との間で投資覚書に署名した。

署名されたのは12件の投資プロジェクトで、その総額は140億米ドルにのぼり、シリア各地の県で実施される予定。

主な投資プロジェクトは以下の通り:
・ダマスカス国際空港の再建・開発・プロジェクト(投資額:40億ドル)
・ダマスカス地下鉄プロジェクト(20億ドル)
・ダマスカス・タワーズ・プロジェクト(20億ドル)
・バラームカ・タワーズ・プロジェクト(5億ドル)
・バラームカ・モール・プロジェクト(6,000万ドル)
・ヒムス勝利のブールヴァール・プロジェクト

調印式には、トーマス・バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使も出席した。

SANAによると、このうち、ダマスカス地下鉄プロジェクト(グリーン・ライン・プロジェクト)は、ダマスカス郊外県ムウダミーヤト・シャーム市からダマスカス県カーブーン区までの総延長26.5キロメートルに及び、17駅を備え、1日75万人を輸送する都市型交通網の核になる予定。

SANAによると、ダマスカス・タワーズ・プロジェクトは60棟以上のタワー(うち4棟は45階建ての高層ビル「ロイヤルバタフライ・タワー」)に2万戸の住宅を擁する世界初の統合都市モデルで、イタリアとシリアの企業の合弁で建設される。

SANAによると、ヒムス勝利のブールヴァール・プロジェクトは、ウムラーン不動産開発投資社とヒムス県による事業で、染物工場地区、青果市場、カラービース地区での開発・整備(約4,500戸の住宅建設)、ナスル公園およびその付属サービス施設の設計・建設などを目的としており、総工費は140米ドルを見込んでいる。


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バッラク大使はXを通じて以下の通り綴った。

繁栄と平和を実現するシリアの未来は、シリア自身と、カタールのUCC社、トルコのジェンギズ社およびカリオン社といった地域パートナーの手に委ねられている。これらの企業は、新しいダマスカス国際空港の「建設・運営・譲渡(BOT)」プロジェクトを受注した。
米大統領による制裁解除を受け、本日ダマスカスで行われた署名式に出席できたことを嬉しく思う。
復興への道のりは、安全と安定の土台を築くための試行錯誤から始まり、次に行政制度、そして最終的には経済活動と繁栄へと続かなければならない。

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国防省は、Xを通じて、ムルハフ・アブー・カスラ国防大臣が英国のジョナサン・パウエル国家安全保障顧問および随行団と会談し、両国の利益に資するかたちで二国間関係を強化する方策について協議が行われたと発表した。

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