イスラエル・チャンネル12はイスラエルとアフマド・シャルア移行期政権が近く締結する安全保障協定の内容を明かす(2025年8月24日)

イスラエル・チャンネル12は、イスラエルとアフマド・シャルア移行期政権が近く締結する安全保障協定の内容を明らかにした。

同チャンネルによると、協定はシリア南部をめぐる両国の衝突を収束させることを目的としており、主な条項には以下が含まれるという。

・トルコによるシリア軍の創設の阻止
・シリアが実効支配するゴラン高原の武装解除
・シリア領内での戦略兵器(ミサイルや防空システムを含む)の配備禁止
・スワイダー県のドゥルーズ派に対する人道回廊の設置

その見返りとして、シャルア移行期政権は米国と湾岸諸国から復興支援を受けることになるという。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、装甲車1台と複数の兵士を乗せた四輪駆動車両数台からなるイスラエル軍部隊が、ブライカ村とビイル・アジャム村に侵入した。

また、5台の車輛からなる別の部隊がブライカ村方面に侵入し、検問を設置し、通行人の検査を実施した。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍部隊は約2時間後に撤退した。

だが、シリア人権監視団によると、イスラエル軍部隊は同日夕方、ラフィード町に侵入し、町の東入口に検問を設置した。

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第164旅団がドゥルーズ派の国民防衛部隊に合流(2025年8月24日)

国民防衛部隊は、フェイスブックを通じて、第164旅団の指揮官らがムワッヒド・ドゥルーズ精神指導部があるカナワート市を訪れ、ヒクマト・ヒジュリー師と会談、部隊への統合を宣言した。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、食料や小麦粉を積んだ貨物車輛12台からなる人道支援の車列がブスル・ハリール市に設置されている通行所を経由して県内に入った。

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バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使がイスラエルのネタニヤフ首相らと会談し、シリアとレバノンの最近の情勢について協議(2025年8月24日)

ロイター通信によると、トーマス・バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使がイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相および複数の高官と会談し、シリアとレバノンの最近の情勢について協議した。

会談では、シリア情勢に関する間接交渉や、レバノンへのイスラエルの空爆継続問題が取り上げられ、バッラク大使は、イスラエル側に対し、「状況がより大規模な対立に発展するのを避けるため、軍事攻撃を抑制し、慎重な行動を取るよう」求めたという。

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シャルア移行期政権所属の武装グループがダイル・ザウル県ジュナイナ村を攻撃、シリア民主軍と戦闘に(2025年8月24日)

ダイル・ザウル県では、ANHAによると、シリア民主軍の広報センターは、アフマド・シャルア移行期政権所属の武装グループが県西部のジュナイナ村に設置されているカスラ軍事評議会の軍事拠点を機関銃と無人航空機で攻撃、戦闘が発生、武装グループにに確実な損害を与えたと発表した。

この戦闘では、シリア民主軍の兵士5人が負傷したという。

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ダイル・ザウル県ジャルズィ村でダーイシュ残党とみられる武装グループが元シリア民主軍幹部を暗殺(2025年8月24日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ジャルズィ村で、イスラーム国(ダーイシュ)残党とみられる武装グループが元シリア民主軍幹部を銃撃し、暗殺した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍の装甲車や重武装部隊が、一連の指名手配者追跡作戦の一環としてラッカ市中心部のアスワド競技場周辺に展開した。

また、ラッカ県では、ANHAが25日に伝えたところによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)がマンスーラ町で治安作戦を実施し、指名手配犯2人を逮捕した。

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ハマー県、アレッポ県でシーア派住民が相次いで殺害される(2025年8月24日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市近郊で、「砂漠(バーディヤ)師団」として知られる第42師団所属の検問所が正体不明の武装グループの襲撃を受け、戦闘が発生、兵士2人が負傷した。

また、シリア人権監視団によると、1月23日に内務省総合治安局の一斉検挙中に逮捕された住民が遺体で発見された。

さらに、シリア人権監視団によると、タッルカラフ市では、県内務治安部隊の検問所(ジャアファリーヤート検問所)からの発砲で、即応部隊の兵士が死亡した。

一方、SANAによると、県の内務治安部隊がクサイル市近郊でえ密輸用に準備された弾薬の箱を積んだオートバイを押収した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市のアイン・ルーザ地区で正体不明の武装グループが女性を銃撃し、殺害した。

また、シリア人権監視団によると、タッル・ハズナ村でシーア派の若い男性が正体不明の武装グループによる襲撃を受けて死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ハーフィル市近郊で、約13日前に誘拐されたシーア派の若い男性が遺体で発見された。

また、シリア人権監視団によると、アレッポ市で2件の銃撃事件が発生し、2人が死亡した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ダマスカス大学の法学部に通う大学生が県の内務治安部隊による銃撃で死亡、一緒にいた従兄弟も負傷した。

また、シリア人権監視団によると、カダム区では、8月19日に行方不明となった住民が遺体で発見された。

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北・東シリア地域民主自治局は人民議会選挙を拒否するとともに、国際社会に対して承認しないよう呼びかける(2025年8月24日)

北・東シリア地域民主自治局は、シリア国内外の世論に向けて声明を出し、アフマド・シャルア移行期政権が実施に向けた準備をしている人民議会選挙について、拒否するとともに、国際社会に対して承認しないよう呼びかけた。

声明において、北・東シリア地域民主自治局は、アサド政権の崩壊以降の政治プロセスのすべてが、正義、民主主義、平等、自由を求めたシリア革命の目標に反するものだったとしたうえで、過去62年間のバアス党支配の下で国民が苦しめられてきた排除と抑圧の継続にすぎないと批判した。

また、北・東シリア地域を「安全でない地域」として扱い、500万人以上のシリア人を政治プロセスから除外することを正当化することは「虚偽」だと断じ、実際にはこの地域は他地域と比べて最も安全な地域であると主張した。

そのうえで、「すべての構成体の犠牲と正当な権利を無視する一方的な決定や措置を拒否する。こうした排除的な思考に基づくいかなる決定も、我々にとっては無効であり、北・東シリアの住民と地域を拘束するものではない」として選挙を拒否した。

また、国際社会と国連に対し、国連安保理決議第2254号に反した選挙を承認しないよう呼びかけた。

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人民議会選挙高等委員会は選挙が実施される県に不服申立(異議申立)委員会を設置(2025年8月24日)

人民議会選挙高等委員会は、フェイスブックを通じて、決定第21号を発出し、選挙が実施される県に不服申立(異議申立)委員会を設置し、業務の組織化と透明性の確保を目的とすることを明らかにした。

各県の不服申立委員会の構成は以下の通り。
1. ダマスカス県
o 委員長:フサーム・スルターン・ハッターブ
o 委員:ムハンマド・ハイルッラー・ミクダード、ハーリド・ジハード・マッキー
2. ダマスカス郊外県
o 委員長:ムハンマド・ウマル・ハージル
o 委員:サファー・ムーサッリー、ハッサーン・ハマウィー
3. アレッポ県
o 委員長:アフマド・アブドゥッラフマーン・ムハンマド
o 委員:ジュムア・フサイン・アフマド、フサーム・ハッジュー
4. ヒムス県
o 委員長:アブドゥルハイ・タウィール
o 委員:アブドゥッサラーム・スィヤーフ、ナージー・ダヒール
5. ハマー県
o 委員長:アイマン・アブドゥルガニー・ウスマーン
o 委員:マムドゥーフ・ハリール、アブドゥッラフマーン・アリー
6. ラタキア県
o 委員長:ファイサル・ダーミス・シャラフッディーン
o 委員:ムアーッズ・アリー・フドゥリー、ヤースィル・ムハンマド・ハーフィズ・アアラジュ
7. タルトゥース県
o 委員長:ムスタファー・アフマド・アブー・イーサー
o 委員:バドルッディーン・イブラーヒーム・イブラーヒーム、リヤード・ハムシュー
8. ダルアー県
o 委員長:ヒクム・ウマル・ハリール
o 委員:アイマン・ムハンマド・サイード・フーリー、アブドゥッラフマーン・ジュムア・カンディー
9. ダイル・ザウル県
o 委員長:カースィム・フマイド
o 委員:アーミル・カースィム・ワルディー、ズィヤード・ムハンマド・サルヒード
10. イドリブ県
o 委員長:ムハンマド・バースィル・アフマド・ジャトル
o 委員:ラーミズ・アブドゥッサラーム・フヌース、ハサン・アフマド・ライラー
11. クナイトラ県
o 委員長:ムスタファー・ジャブル・カルヤーン
o 委員:フィラース・サルハディー、アブドゥッサラーム・スライイマーン

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カッダ大統領府次官補とバドル運輸大臣は第62回ダマスカス国際博覧会の開催準備が進められているダマスカス郊外県の会場を視察(2025年8月24日)

SANAによると、アリー・カッダ大統領府次官補(閣議担当)とヤアラブ・バドル運輸大臣は、第62回ダマスカス国際博覧会の開催準備が進められているダマスカス郊外県のエキスポ会場にある運輸省の展示ブースを視察した。

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外務在外居住者省によると、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣が、パレスチナ人民へのイスラエルの侵攻継続を議論するためのイスラーム協力機構(OIC)緊急閣僚会合に参加するためサウジアラビアのジェッダ市に到着した。

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シャルア暫定大統領は、アラブ諸国のメディア機関の責任者、新聞編集長、そして元情報大臣らからなる代表団と懇談:「イスラエルとの安全保障協定について前向きな協議が行われている」「シリアの統一と国家以外の武装勢力の存在は認めない」(2025年8月24日)

Xによると、アフマド・シャルア暫定大統領は、アラブ諸国のメディア機関の責任者、新聞編集長、そして元情報大臣らからなる代表団と懇談した。

#رئاسة_الجمهورية_العربية_السوريةpic.twitter.com/ybx4Ohppch

— رئاسة الجمهورية العربية السورية (@SyPresidency) August 24, 2025

イナブ・バラディーが8月25日に伝えたところによると、懇談のなかで、シャルア暫定大統領は、イスラエルとの安全保障協定について、前向きな協議が行われていることを明らかにしたうえで、イスラエルとの合意は、いかなるものであれ、1974年の停戦ラインを起点とすると述べた。

また、シリアと地域の利益にかなう合意や決定であれば、ためらわずに決断すると強調した。

一方、内政においては、いかなる形の分離や「利権配分」に基づく政治も拒否し、シリアの統一と国家以外の武装勢力の存在を認めない立場を表明した。

レバノンのヒズブッラーとの関係については、「我々をテロリストとみなし、自らの存在への脅威と考える者もいれば、新しいシリアを利用して、ヒズブッラーと決着をつけようとする者もいる。だが、我々はそのどちらでもない」と述べた。

スワイダー県の情勢については、停戦と社会的和解の促進に焦点を当てていると強調した。

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