ウマイヤ・モスク敷地内を車が走行する映像がSNSで拡散(2025年8月9日)

シリア人権監視団によると、首都ダマスカス旧市街の中心に位置する大ウマイヤ・モスク内で車が走行する映像がSNSで拡散された。

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これに関して、宗教関係省は、フェイスブックを通じて、映像が7月31日に撮影されたものだとしてうえで、車がコーラン複数冊を受け取るためにモスクを訪れた際に、敷地内に一部職員の許可を得て立ち入ったことを認めたうえで、こうした事態が発生したことに遺憾を示したうえで、この職員を処分するとともに、動画を公開した者に法的措置を講じるよう当局に要請したと発表した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍がダイル・ザウル県ハワーイジュ村で治安作戦を実施し、ダーイシュのスリーパーセルのメンバー1人を逮捕(2025年8月9日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍がハワーイジュ村で治安作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルのメンバー1人を逮捕した。

また、シリア人権監視団によると、ズィーバーン町では、若い男性が正体不明の武装グループに狙撃され死亡した。

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ヒムス県ではキリスト教徒が多く住む村を武装グループが襲撃し、アラウィー派3人を殺害(2025年8月9日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア国民軍諸派の支配下にあるヒラール難民キャンプでは、5歳の少女が何者かの銃弾を受けて死亡した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、数日前に拉致されて行方不明となっていた若い男性が、ドゥライジュ町で後ろ手に手錠をかけられた状態で遺棄された状態で発見された。

また、シリア人権監視団によると、ジュダイダト・アルトゥーズ町で、若い男性1人が何者かに銃撃され死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、アクラブ町とカフルブー村を結ぶ街道沿いのトゥライスィーヤ村近くで、武装グループの銃撃で若い男性1人が死亡、1人が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市で、アフマド・シャルア移行期政権の国防省所属の兵士1人が頭部を銃撃され死亡しているのが発見された。

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ヒムス県では、シリア人権監視団が10日に発表したところによると、オートバイに乗った武装集団がクサイル市近郊のラブラ町を襲撃し、アラウィー派の住民3人が処刑された。

ラブラ町の住民の大多数はキリスト教徒。

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スワイダー県マジュダル村に対してシャルア移行期政権の部隊展開地などから発砲(2025年8月9日)

SANAスワイダー24によると、シリア・アラブ赤新月社は、南部地域で人道支援活動に従事していた車輛が8日に銃撃を受けたが、負傷者は出なかったと発表した。

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シリア人権監視団によると、ダルアー県のブスラー・シャーム市に設置されている通行所を経由して、スワイダー県から避難してきた女性や子どもを含む344人・115世帯)が民間防衛機構の支援を受け、約300人・85世帯のシリア・アラブ赤新月社の車輛で、アフマド・シャルア移行期政権の支配地に入った。

一方、約350人・90世帯が同通行所を経由してスワイダー県の地域へ帰還した。

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スワイダー24によると、スワイダー県のマジュダル村が複数の方向から重機関銃および迫撃砲による攻撃を受けた。

情報筋によると、攻撃は、アフマド・シャルア移行期政権の部隊が展開するマズラア町方面などから行われた。

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イスラエル軍はクナイトラ県各所に侵攻(2025年8月9日)

クナイトラ県では、SANAシリア人権監視団によると、四輪駆動車10台からなるイスラエル軍部隊は、アフマル丘の前哨基地から、ブライカ村とクードナ村を結ぶ道路に向かって侵入し、検問所を設置した。

また車輛10台からなる別の部隊が、ルワイヒーナ村からラスム・ハラビー村に向かって侵入した。

さらに、軍用車輛5台からなる部隊がハイラーン村方面からラフィード町に侵入した。

このほかにも、兵員輸送車や戦車からなる部隊が、アドナーニーヤ村からルワイヒーナ村に向けて侵入した。

イスラエル軍は一連の侵入から数時間後に撤退した。

また、シリア人権監視団によると、軍用車輛2台からなるイスラエル軍の巡回部隊がウーファーニヤー村、サイダー・ハーヌート村に侵入し、検問所を設置した。

さらに、シリア人権監視団によると、車輛10台からなるイスラエル軍の部隊がアイン・ザイワーン村に侵入した。

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シリア民主軍はシャルア移行期政権所属部隊による停戦違反が多発していると批判(2025年8月9日)

ANHAによると、シリア民主軍の総司令部は声明を出し、アフマド・シャルア移行期政権による北・東シリア地域民主自治局支配地に対する停戦違反がこれまでに22件発生していると発表、その責任は移行期政権に所属する部隊にあると非難、違反行為を止め、3月10日合意の条項を順守するよう求めた。

声明のなかで、シリア民主軍は、シャルア移行期政権に所属する部隊が、トルコの支援を受けて、ダイル・ザウル県、アレッポ県ダイル・ハーフィル市一帯、ティシュリーン・ダム一帯、ハサカ県タッル・タムル町一体など複数の地域で停戦違反を繰り返す一方、アレッポ市のシャイフ・マクスード地区、アシュラフィー地区周辺で不穏な動きが見られると指摘、こうした行為は、2024年4月1日に両地区の自治局と移行期政権との間で締結された合意に明白に違反していると非難した。

シリア民主軍によると、シャルア移行期政権に所属する部隊は、北・東シリア地域をこれまでに22回以上攻撃し、その際に重火器を使用したほか、地上攻撃や、ユーフラテス川を渡ってダイル・ザウルにあるシリア民主軍の拠点を攻撃しようとする試みも行っており、これらの攻撃で、民間人11人以上が負傷し、民間人が住む地域に大きな被害が発生している。

こうした事態を受けて、シリア民主軍は以下を要求した。

・シャルア移行期政権とその傘下部隊、並びにトルコ支援を受ける部隊に対し、すべての違反行為を直ちに停止し、協定条項を順守すること。
・国際社会および人権団体に対し、これらの違反を監視し、締結された協定の尊重を確保するために行動すること。

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シャルア移行期政権は「北・東シリアの構成体の立場統一」会議(コンファレンス)を非難、パリでのシリア民主軍との会合を拒否(2025年8月9日)

SANAによると、アフマド・シャルア移行期政権高官筋は、「北・東シリアの構成体の立場統一」会議(コンファレンス)について、包括的な国民的枠組みを代表するものではなく、シリア国民の勝利によって損害を受けた当事者らからなる脆弱な連合にすぎないと強調した。

同筋は、この会議が現在進行中の交渉努力に対する打撃となったと指摘し、移行期政権はパリで予定されているいかなる会合にも参加せず、いかなる名称や名目の下でも旧体制時代を復活させようとする勢力とは交渉の席に着かないと述べた。

同筋は次のように述べた。

シリア政府は、市民が自らの地域レベルでも国家レベルでも、平和的に集会を開き、建設的な対話を行う権利は保障されており、国家がこれを奨励するものであると強調する。ただしそれは、シリアの領土・国民・主権の統一を掲げる包括的な国民的プロジェクトの枠組みの中で行われることが条件である。
同消息筋はさらに、宗教的または民族的集団は、自らの政治的見解を表明し、会合を開き、政党を設立する完全な権利を有しており、それは国内法の枠内であれば認められると述べた。ただし、その活動は平和的であること、国家に対して武器を取らないこと、また自らの国家像をシリア国家の形態として強制しないことが条件であるとした。
国家の形態は特定の派閥間の合意によって決定されるのではなく、国民投票によって承認される恒久憲法によって決まるものであり、全ての市民が平等に参加できることを保証するものである。
どの市民にも国家の形態について意見を表明する権利はあるが、それは脅迫や武力ではなく、公開討論や投票箱を通じて行うべきである。
今回北東部で行われたことは包括的な国民的枠組みを代表するものではなく、シリア国民の勝利と旧体制時代の終焉によって損害を受けた当事者、あるいはシリアの構成要素を事実上の力によって独占的に代表してきた、またはそのようにしようとする一部勢力による脆弱な連合にすぎない。
こうした当事者や勢力は、将来における義務から逃れ、シリア国家の基本原則―一つの軍、一つの政府、一つの国―を否定するため、外部の支援に依存してこの種の会議を利用している。
シリア政府は、分離主義者や敵対行為に関与した人物を招致・接遇する行為を強く非難する。こうした行為は3月10日協定に明白に違反するものであり…シリア民主軍とその指導部は、こうした行為の結果に関する全面的な責任を負っている。
会議はシリア問題の国際化、外国からの干渉の呼び込み、そして制裁再課を狙う試みであり、その法的・政治的・歴史的な帰結はシリア民主軍が負うべきものである。
この会議は「新たな国民軍の中核」創設の呼びかけや、憲法宣言の再検討、行政区分の変更といった、3月10日協定と相反する提案を提示する試みであった。
この会議は、シリア政府がすでに実施に着手した義務、すなわち移行期司法委員会の設置とその活動開始、そして本年2月に政府が開始した国民対話の進展と、国を安全へと導くための過程を妨害するものである。
会議は停戦履行や機関統合の義務から逃れる行為であり、協定違反の継続であると同時に、クルディスタン地域キンディール地方から指示を受ける過激なクルド系潮流のシリア・アラブ人に対する組織的な人口構成変更政策の隠れ蓑となっている。
この動きは、シリア独立前に同国の分割を目指した会議の路線を再び踏襲するものであり、シリア政府は、かつてそのような策謀を打ち砕き独立国家を樹立したシリア国民が、今日も再びこうした企てを阻止し、自信をもって第二共和制の建設へと進むであろうことを確信している。
政府は今回の会議が現在進行中の交渉努力への打撃であったとみなし、そのためパリで予定されているいかなる会合にも参加せず、いかなる名称や名目の下でも旧体制時代を復活させようとする勢力とは交渉の席に着かない。
シリア民主軍に対し、3月10日協定の履行に真摯に取り組むよう呼びかける…。また、国際社会の仲介者に対して、すべての交渉をシリア人どうしの対話の正統かつ国民的な場であるダマスカスへ移すよう求める。

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