クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、6台の車輛と数十名の兵士からなるイスラエル軍部隊がジュバーター・ハシャブ村に侵入し、仮設の検問所を設置、民家への急襲と捜索を実施したのちに撤収した。
(C)青山弘之 All rights reserved.
Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シャッダーディー市に設置されている米主導の有志連合の基地に、軍用輸送機が兵站物資を空輸した。
また、シリア人権監視団によると、有志連合の代表団は、技術チームや兵士らとともに8台の装甲車輛で、カスラク村の基地からダルバースィーヤ市を経由してトルコ占領下の「平和の泉」地域内になるアルーク村に向かい、同村の揚水場を視察した。
また、この視察と併せて、北・東シリア地域民主自治局の支配地を隔てる分離に面するアブー・ラースィーン(ザルカーン)町、ダルバースィーヤ市近郊の農村地帯に立ち寄り、シリア民主軍とトルコ軍、シリア国民軍の戦闘の爪痕を確認した。
(C)青山弘之 All rights reserved.
スワイダー県では、シリア人権監視団によると、マジュダル村周辺で停戦違反が新たに記録され、アフマド・シャルア移行期政権に属する武装グループが23mm重機関銃や迫撃砲を使用して村を攻撃した。
**
シリア人権監視団によると、ダマスカス・スワイダー街道の再開を受けて、人道支援物資を積載した約37台の貨物車輛からなるシリア・アラブ赤新月社の車列と、地元市場を支援するための食料品や生活必需品を積載したおよそ50台の貨物車輛からなる商用の車列がスワイダー県に向かった。
しかし、シリア人権監視団によると、このうち商用の車列は、ダルアー県ブスラー・シャーム市の通行所が閉鎖され、アフマド・シャルア移行期政権の内務治安部隊や民間防衛機構(ホワイト・ヘルメット)が撤収したために、通過できず、首都ダマスカス方面に引き返した。
**
シリア人権監視団によると、過去48時間でダルアー県からブスラー・シャーム市の通行所を通過して、93世帯369人(女性、子供を含む)がスワイダー県に移動する一方、35世帯138人が同じ通行所を通じてダルアー県に移動した。
**
シリア人権監視団は、ドゥルーズ派住民24人(うち女性3人)がアフマド・シャルア移行期政権の国防省と内務省の要員によって処刑されていたことを確認したと発表した。
これにより、7月13日以降の戦闘、処刑、イスラエルの爆撃による死者数の総計は2,014人となった。
内訳は以下の通り。
・スワイダー県出身者:725人(ほとんどがドゥルーズ派)、うち民間人162人(21人の子供と51人の女性を含む)、さらにドゥルーズ派以外の民間人12人(女性6人を含む)
・国防省および治安部隊要員:477人(ベドウィン部族出身者40人とレバノン国籍の戦闘員1人を含む)
・国防省・内務省要員:15人(イスラエルの爆撃により死亡)
・民間人3人(女性1人と身元不明2人)(イスラエルの爆撃で死亡)
・報道関係者2人(スワイダー県の戦闘で死亡)
・ドゥルーズ派住民789人(うち72人の女性、15人の子供、高齢者、スワイダー国立病院の医療従事者20人)(国防・内務省の要員によって処刑)
・ベドウィン部族出身者3人(女性1人と子供1人を含む)(ドゥルーズ派武装勢力によって処刑)
**
スワイダー県では、シリア人権監視団、スワイダー24によると、サルハド市やジュナイナ村で、住民が女性拉致被害者の即時解放を求める抗議集会を開いた。
(C)青山弘之 All rights reserved.

ANHAによると、ドイツのゲルゼンキルヘン市で、欧州クルディスタン・ロジャヴァ青年全国大会が開催され、ヨーロッパやカナダ各国から130人の若者、政治組織や民間団体の代表、学者らが出席した。
会議冒頭では、シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官のビデオ・メッセージが披露された。
ムラースィルーンによると、メッセージのなかで、アブディー総司令官は以下の通り述べた。
・我々はあらゆる緊急事態に備えており、同時に戦争を回避するよう努めている。
・14年にわたる戦争を経たシリアは、2011年以前の状態には戻らない。我々は新しい、民主的で分権的なシリアを求める。
・我々はこの新しい段階において、政治と対話を通じて成果を維持するよう努める。
・3月10日合意はすべての人民に適した新たな枠組みであり、この合意に基づいて漸進的な政治的解決に向けて前進していく。
大会では、ロジャヴァの発展に向けた実践的プロジェクトの策定や、クルド人内部の結束を守る方策、将来の挑戦における青年の役割について協議するワークショップが行われた。
(C)青山弘之 All rights reserved.

ANHAは、8月30日深夜、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるアレッポ県のティシュリーン・ダム周辺が無人航空機による爆撃を受けたと伝えた。
また、ハサカ県タッル・タムル町近郊のタッル・ラバン村一帯に「トルコ占領軍の傭兵」(シリア国民軍諸派)が潜入を試み、シリア民主軍に所属するタッル・タムル軍事評議会がこれを阻止したと伝えた。
**
シリア人権監視団によると、爆撃はトルコの自爆型無人航空機によるもので、大きな爆発音が確認されたが、人的被害は報告されなかった。
同監視団によると、この爆撃と同時に、アレッポ県ダイル・ハーフィル市方面で、シリア民主軍とシリア国民軍諸派が交戦、双方が中・重火器を用いて攻撃を行った。
一方、テル・ラバン村一帯での戦闘では、シリア国民軍諸派の戦闘員少なくとも2人が負傷した。
**
これに関して、SANAは、シリア軍部隊が、アレッポ県のタッル・マーイズ村に設置されている軍拠点へ侵入を試みた「クルド民兵」(シリア民主軍)を要撃、潜入を阻止したと伝えた。
また、軍事筋がSANAに対して明らかにしたところによると、シリア民主軍の別の部隊が、ウンム・ティーナ村とダイル・ハーフィル市に集結し、要撃に遭った部隊の撤退を支援するために、タッル・マーイズ村にあるシリア軍の複数の拠点を攻撃した。
同筋によると、シリア軍側は当初は軽火器で対応していたが、クルド民主軍側の砲撃が続たため、重火器を用いて応戦、タッル・マーイズ村の拠点に増援部隊も派遣された。

**
これに対して、シリア民主軍はフェイスブックを通じて広報センターの声明を発表し、SANAの報道を「完全なでっちあげ」、「単なるメディアの欺瞞」と批判、シリア民主軍の関与を否定、戦闘はアフマド・シャルア移行期政権に属する派閥間で続いている勢力争いに過ぎず、これをシリア民主軍との交戦であるかのように歪めて報道していると主張した。
(C)青山弘之 All rights reserved.