レバノンのヒズブッラーが主導するレバノン国民抵抗が前日のイスラエルの爆撃への報復として占領下シャブアー農場のイスラエル軍拠点を砲撃(2021年8月6日)

レバノンのヒズブッラーが主導するレバノン国民抵抗は声明を出し、砲撃は午前11時15分にイスラエルの占領下にあるレバノン領のシャブアー農場(ナバティーヤ県ハースバイヤー郡)にあるイスラエル軍の拠点複数カ所に対して砲撃を行ったと発表した(映像はこちら)。

砲撃は、8月5日のイスラエル戦闘機によるレバノン領内への爆撃に対する報復。

殉教者アリー・カーミル・ムフスィン部隊と殉教者ムハンマド・カースィムタッハーン部隊が122ミリ・ロケット砲数十発を発射し、イスラエル軍の拠点を攻撃したという。
http://www.sana.sy/wp-content/uploads/2021/08/17-19-660×330.jpg
http://www.sana.sy/wp-content/uploads/2021/08/19-12-300×225.jpg

一方、レバノン国民抵抗は、この砲撃に対してイスラエル軍が反撃を行ったとの一部情報に関して、いかなる爆撃、砲撃もなかったとして否定した。

マナール・チャンネル(8月6日付)などが伝えた。



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イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)で、レバノン領内から15発のロケット弾が発射されたとしたうえで、そのほとんどを撃破、一部がハルドゥフ山の無人地帯に着弾したと発表した。

また、イスラエル軍がロケット弾が発射された地域に対して爆撃を行ったと付言した。

AFP, August 6, 2021、ANHA, August 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 6, 2021、Qanat al-Manar, August 6, 2021、Reuters, August 6, 2021、SANA, August 6, 2021、SOHR, August 6, 2021などをもとに作成。

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イスラエル軍戦闘機が前日のレバノン領内からの砲撃への報復としてレバノンを7年ぶりに爆撃(2021年8月5日)

ナハールネット(8月5日付)は、イスラエル軍戦闘機が前日のレバノン領内からの砲撃への報復として、レバノンに対して爆撃を実施したと伝えた。

レバノン領内への爆撃は7年ぶり。

ヒズブッラーが経営するマナール・チャンネル(8月5日付)によると、イスラエル軍の爆撃は12時40分に行われ、南部県ジェッズィーン郡のマフムーディーヤ村郊外が狙われた。

これに関して、イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はツイッターのアカウント(https://​twitter.com/avichayadraee)で、イスラエル軍は爆撃を続け、イスラエル国とその市民に対するテロの試みとの対決を強める、としたうえで、同国戦闘機がレバノン各所を爆撃し、テロ目的で使用されているインフラなどを攻撃したと発表した。

AFP, August 5, 2021、ANHA, August 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 5, 2021、Naharnet, August 5, 2021、Reuters, August 5, 2021、SANA, August 5, 2021、SOHR, August 5, 2021などをもとに作成。

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レバノン南部から発射されたロケット弾2発がイスラエル北部に着弾、イスラエル軍がレバノン領内に向けてロケット弾3発を撃ち込み、報復(2021年8月4日)

ナハールネット(8月4日付)などによると、レバノン南部から発射されたロケット弾2発がイスラエル北部のキリヤット・シュモナ市に着弾、これに対して、イスラエル軍がレバノン領内に向けてロケット弾3発を撃ち込み、報復したと伝えた。
http://images0.naharnet.com/images/241702/w460.jpg?1628070798

これに関して、イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はツイッターのアカウント(https://​twitter.com/avichayadraee)で、キリヤット・シュモナ市とクファル・ギラディ村での警戒サイレンが鳴らされたとしたうえで、レバノン領内からロケット弾3発が発射され、うち1発はレバノン領に着弾したものの、2発がイスラエル領内に着弾、イスラエル軍がレバノン領内に報復として砲撃を行ったと発表した。

https://twitter.com/AvichayAdraee/status/1422851009844494336

https://twitter.com/AvichayAdraee/status/1422856902296358915
https://twitter.com/AvichayAdraee/status/1422861605629538308
https://twitter.com/AvichayAdraee/status/1422895695334416388
https://twitter.com/AvichayAdraee/status/1422921580842213383

AFP, August 4, 2021、ANHA, August 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 4, 2021、Naharnet, August 4, 2021、Reuters, August 4, 2021、SANA, August 4, 2021、SOHR, August 4, 2021などをもとに作成。

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イスラエル軍はレバノン領内からロケット弾2発が撃ち込まれた対抗措置としてレバノン南部を砲撃したと発表(2021年7月20日)

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はツイッターのアカウント(https://​twitter.com/avichayadraee)で、レバノン領内からイスラエルに向けてロケット弾2発が撃ち込まれ、イスラエル側も対抗措置としてレバノン南部を砲撃したと速報として発表した。

発表の内容は以下の通り。

速報 レバノンからイスラエルに向けてロケット弾2発が発射されたのを受けて、西ガリラヤ地方で警戒発令。2発のうち1発は迎撃され、もう1発は空き地に着弾した。この間、国内戦線において何らの特別な指示はない。

速報 (イスラエル)国防軍は、レバノンからイスラエルにロケット弾2発が発射されたことへの対抗措置としてレバノン南部を砲撃した。

AFP, July 20, 2021、ANHA, July 20, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 20, 2021、Reuters, July 20, 2021、SANA, July 20, 2021、SOHR, July 20, 2021などをもとに作成。

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イスラエル軍がシリア政府支配地域複数カ所に対して特殊作戦を実施し、レバノンのヒズブッラーが監視所として使用していた病院跡を破壊(2021年6月18日)

クナイトラ県では、アイン・シャーム研究センター(6月18日付)によると、イスラエル軍がシリア政府支配地域複数カ所に対して特殊作戦を実施し、レバノンのヒズブッラーが占領下のゴラン高原との境界地帯の監視所として使用していた病院跡を破壊した。

AFP, June 18, 2021、ANHA, June 18, 2021、‘Ayn al-Sham, June 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 18, 2021、Reuters, June 18, 2021、SANA, June 18, 2021、SOHR, June 18, 2021などをもとに作成。

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イスラエル軍がクナイトラ県内のレバノンのヒズブッラーの監視拠点1カ所を砲撃(2021年6月17日)

クナイトラ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月17日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、イスラエル軍戦車複数輌が、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市にあるレバノンのヒズブッラーの監視拠点1カ所に対して約10分間にわたって砲撃を加えた。

砲撃が行われた際、同地では、ヒズブッラーの司令官の1人であるジュワード・ハーシム氏がシリア軍第90旅団士官のバッシャル・フサイン氏らとともに視察を行っていた。

AFP, June 17, 2021、ANHA, June 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2021、Reuters, June 17, 2021、SANA, June 17, 2021、SOHR, June 17, 2021などをもとに作成。

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ヒズブッラーのナスルッラー書記長がテレビ演説で死亡説を払拭:「シリア大統領選挙は抵抗枢軸の軍事的勝利の政治的意味を表している」(2021年6月8日)

レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、マナール・チャンネル開設30周年に合わせてテレビ演説を行った。

https://www.youtube.com/watch?v=zUsnYvCsvfM

テレビ演説は、5月25日の南部解放記念日(2000年5月25日)のテレビ演説での衰弱した様子をきっかけに死亡説が出たことを受けて設定されたもの。

https://youtu.be/GCAOwLFCxUs

演説のなかで、ナスルッラー書記長の主な発言は以下の通り:

この地域における米国の計略に従属するテロ組織に対するシリアと抵抗枢軸の勝利は、シリア国内で大勢の民衆が参加したシリア大統領選挙でみなが目の当たりにした政治勝利によって確たるものとなった。この勝利は、過去数年を通じて成し遂げられた軍事的勝利が持つ政治的意味を真に表現したものである。

抵抗枢軸は新たな米国の計略に対する偉大なる戦いを行った。この計略は、イスラームという洋服を纏い、イスラームの旗を掲げ、イスラーム的な顔、名前、タイトルを掲げることで、正義と不正が錯綜した内乱を作り出そうとした。我々には、この戦いに加わり、白い糸と黒い糸を区別する必要があった。

パレスチナ、エルサレム、アクサー・モスクで起きていることが示しているのは、国内の危機に苛まれて、後ろではなく前に向かって逃亡を図ろうとする愚かな憎き敵に我々が対峙しているということだ。

レバノン国民議会の早期実施は時間の無駄だ。なぜなら、何も新しいものをもたらさないからだ。新内閣の樹立は、危機に対処し、国を解決へと導くための入り口となる。

イエメンにおいて、米国は自らが問題を解決できる仲介者として立ち居振る舞うことで欺瞞している。しかし、劣悪な衛生、背且つ、経済状況に置かれているイエメン人民への包囲を支持している。

AFP, June 8, 2021、ANHA, June 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 8, 2021、Qanat al-Manar, June 8, 2021、Reuters, June 8, 2021、SANA, June 8, 2021、SOHR, June 8, 2021などをもとに作成。

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イスラエル軍戦闘機がシリア・レバノン国境を爆撃し、武器を密輸しようとしていたヒズブッラーの車輌を狙う(2021年5月14日)

LBIC(5月14日付)は、イスラエル軍戦闘機が、レバノンのベカーア県ヘルメル郡に面するヒムス県ジャンタリーヤ村近くの国境地帯で、武器を密輸しようとしていたヒズブッラーの民兵を爆撃したと伝えた。

爆撃はピックアップ・トラック1台を狙ったものだという。

AFP, May 14, 2021、ANHA, May 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2021、LBCI, May 14, 2021、Reuters, May 14, 2021、SANA, May 14, 2021、SOHR, May 14, 2021などをもとに作成。

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イスラエルがレバノンを越境砲撃し、ガザ地区との連帯を訴えるデモを行っていたパレスチナ人1人を殺害(2021年5月14日)

NNA(5月14日付)は、イスラエル軍が、メチュラ町に面するブルー・ラインに沿って設置されている有刺鉄線近くでガザ地区との連帯を訴える抗議デモを行っていたパレスチナ人に対して、領内から越境砲撃を加え、2人が重傷を負い、うち21歳の男性が搬送先のマルジャアユーン国立病院で死亡したと伝えた。

マヤーディーン・チャンネル(5月14日付)によると、デモにはパレスチナ人とレバノン人数十人が参加していた。


AFP, May 14, 2021、ANHA, May 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2021、NNA, May 14, 2021、Qanat al-Mayadin, May 14, 2021、Reuters, May 14, 2021、SANA, May 14, 2021、SOHR, May 14, 2021などをもとに作成。

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イスラエル軍報道官はレバノンからロケット弾が領内に発射されたと書き込む(2021年5月13日)

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官は、ツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/AvichayAdraee/)に、レバノンから領内にロケット弾3発が発射されたと書き込んだ。

内容は以下の通り:

緊急 先ほど、レバノン領内からガリラヤ地方沖の海上に向けて3発のロケットが発射されたことを捕捉した。

規定の方針に沿って、警戒令は発出されなかった。

AFP, May 13, 2021、ANHA, May 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 13, 2021、Reuters, May 13, 2021、SANA, May 13, 2021、SOHR, May 13, 2021などをもとに作成。

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イスラエル軍ヘリコプターがシリア領空を侵犯し、ヒズブッラーに協力する男性1人を殺害(2021年5月10日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍ヘリコプターがシリア領空を侵犯、ハドル村西のアイン・ティーナ村近くにある拠点を攻撃し、レバノンのヒズブッラーに協力する男性1人を殺害した。

殺害されたのは、イスラエル占領下のマジュダル・シャムス村出身で、ハドル村に在住、父親がイスラエルの刑務所に収監されており、兄弟2人をクナイトラ県北部での反体制派との戦闘で失っている男性だという。

AFP, May 10, 2021、ANHA, May 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 10, 2021、Reuters, May 10, 2021、SANA, May 10, 2021、SOHR, May 10, 2021などをもとに作成。

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レバノンの首都ベイルートにある国連事務所前で欧米諸国によるシリア国民への一方的な制裁措置に反対し、シリアとの連帯を訴える座り込みデモ(2021年4月15日)

レバノンの首都ベイルートにある国連事務所前で、欧米諸国によるシリア国民への一方的な制裁措置に反対し、シリアとの連帯を訴える座り込みデモが行われ、レバノンの宗教関係者、政治家、芸術家、教育研究関係者、学生、メディア関係者が集った。

デモでは、シリア正教会のベイルート大主教区のダーニヤール・クーリーヤ・アリーダ大主教が、数千人によって署名されたシリアへの包囲解除を求める文書を読み上げ、ローマ教皇フランシスコ、アントニオ・グテーレス国連事務総長、ウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長に、直ちに行動するよう呼びかけた。

デモには、シリア民族社会党幹部のリーシャール・リヤーシー上級弁護士、レバノン合意党のアフマド・アルワーン書記長らが参加し、演説を行った。

SANA(4月15日付)が伝えた。

AFP, April 15, 2021、ANHA, April 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2021、Reuters, April 15, 2021、SANA, April 15, 2021、SOHR, April 15, 2021などをもとに作成。

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ヒズブッラーはロシア軍司令部が設置されているフマイミーム航空基地に部隊を展開させていることを明らかにするとともに、シリアからの撤退を求められたとの一部報道を否定(2021年3月25日)

レバノンのヒズブッラーの渉外部門責任者のアンマール・ムーサウィー氏は、マナール・チャンネル(3月25日付)のインタビューに応じ、そのなかで、ヒズブッラーがシリア駐留ロシア軍司令部が設置されているラタキア県のフマイミーム航空基地に部隊を展開させ、ロシア軍とともに任務に就いていることを明らかにした。

ムーサウィー氏はまた、3月15日のムハンマド・ラアド国民議会議員を代表とするヒズブッラー使節団のロシア訪問時に、シリアからの撤退を求められたとの一部報道を否定し、訪問が双方の協力関係にとって建設的なものだったと述べた。

また、ヒズブッラーは、英国とオランダを除く多くの国と関係を築いており、そのなかには、トルコ、一部湾岸諸国、EU諸国が含まれると付言した。

AFP, March 25, 2021、ANHA, March 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 25, 2021、Qanat al-Manar, March 25, 2021、Reuters, March 25, 2021、SANA, March 25, 2021、SOHR, March 25, 2021などをもとに作成。

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シリアは新型コロナウイルス感染症治療用の酸素ボンベ75トンのレバノンへの提供を決定(2021年3月24日)

ハサン・ガッバーシュ保険大臣は、シリアを訪問したレバノンのハマド・アリー・ハサン保険大臣(ヒズブッラー指名、シーア派)と会談し、新型コロナウイルス感染症への対応などについて協議した。

会談後の記者会見で、ガッバーシュ保健大臣は、アサド大統領の支持を受け、レバノンの感染症対策支援の一環として、治療に用いる酸素ボンベ75トンをレバノンに供与することを合意したとしたうえで、3日以内の第一弾として25トン分を提供することを明らかにした。

SANA(3月24日付)が伝えた。

AFP, March 24, 2021、ANHA, March 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2021、Reuters, March 24, 2021、SANA, March 24, 2021、SOHR, March 24, 2021などをもとに作成。

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レバノンのムシャッラフィーヤ社会問題大臣兼観光大臣がラフムーン内務大臣と会談、難民帰還プロセスを加速させることを合意(2021年3月7日)

3月6日にシリア入りしていたレバノンのラムズィー・ムシャッラフィーヤ社会問題大臣兼観光大臣(暫定)を代表とするレバノンの使節団が、ムハンマド・ハーリド・ラフムーン内務大臣と会談し、レバノンで避難生活を送っているシリア難民の処遇について意見を交わした。

SANA(3月7日付)によると、会談では、シリア難民の帰還プロセスを加速させることを合意した。

AFP, March 7, 2021、ANHA, March 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2021、Reuters, March 7, 2021、SANA, March 7, 2021、SOHR, March 7, 2021などをもとに作成。

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ヨルダンはシリアにシリア軍第4師団のナスィーブ国境通行所からの撤退とシリア軍第5軍団の展開を通商再開の条件として提示(2021年2月25日)

ヨルダン商業会議所のナーイル・キバーリーティー代表は、シリアを訪れ、タラール・バラーズィー国内通商消費者保護大臣と会談し、両国の経済協力や通商の活性化の方途について意見を交わした。

キバーリーティー代表は会談のなかで、ヨルダンがトランジット貿易など通商を再開する用意があると表明した。

これに関して、反体制派系のシリア・テレビ(2月26日付)は、独自筋から得た情報だとして、キバーリーティー代表はジャービル国境通行所再開の条件として、同通行所に面するダルアー県ナスィーブ国境通行所からシリア軍第4師団所属の民兵、軍事情報局を撤退させ、シリア軍第5軍団所属の第8師団に施設を引き渡すことなどを求めたと伝えた。

AFP, February 26, 2021、ANHA, February 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2021、Reuters, February 26, 2021、SANA, February 26, 2021、SOHR, February 26, 2021、Syria TV, February 26, 2021などをもとに作成。

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レバノンのヒズブッラーがイスラエル軍のドローンを撃破(2021年2月1日)

レバノンのヒズブッラーが運営するマナール・チャンネル(2月1日付)は、ヒズブッラーが主導するレバノン国民抵抗が、南部県ブリーダー村郊外でイスラエル軍の無人航空機(ドローン)を撃破したと伝えた。

AFP, February 1, 2021、ANHA, February 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 1, 2021、Reuters, February 1, 2021、SANA, February 1, 2021、SOHR, February 1, 2021などをもとに作成。

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レバノンのヒズブッラーがダイル・ザウル県で民兵募集、イラン・イスラーム革命防衛隊が地元住民からなる民兵サイイダ・ザイナブ旅団を組織(2021年1月27日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団が複数筋の情報をもとに発表したところによると、レバノンのヒズブッラーが、シリア政府の支配下にあるダイル・ザウル市ハラービシュ地区の農村開発センターに設置している本部で、戦闘員の募集を開始した。

採用された戦闘員には月額で150米ドルが支給されるという。

なお、こうした動きと並行して、イラン・イスラーム革命防衛隊も、サイイダ・ザイナブ旅団と名付けられた地元住民からなる民兵を新たに組織している。

サイイダ・ザイナブ旅団には現在、マヤーディーン市出身者を主体とする約100人が参加して、多数の国防隊メンバーらが高額な収入を目当てに移籍すると見られるという。

AFP, January 27, 2021、ANHA, January 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2021、Reuters, January 27, 2021、SANA, January 27, 2021、SOHR, January 27, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で65人、北・東シリア自治局支配地域で30人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で21人(2021年1月26日)

保健省は政府支配地域で新たに65人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者64人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、1月26日現在の同地での感染者数は計13,762人、うち死亡したのは895人、回復したのは7,185人となった。

SANA(1月26日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに30人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者8人が完治したと発表した。

これにより、1月26日現在の同地での感染者数は計8,450人、うち死亡したのは289人、回復したのは1,202人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性18人、女性12人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市6人、カーミシュリー市2人、マーリキーヤ(ダイリーク)市4人、マアバダ(カルキールキー)町2人、ラッカ県のラッカ市2人、タブカ市9人、ダイル・ザウル県1人。

ANHA(1月26日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で1月26日に新たに21人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、30人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡2人、イドリブ郡3人、ハーリム郡5人、アリーハー郡1人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡2人、バーブ郡1人、アフリーン郡4人、アアザーズ郡3人。

これにより、同地での感染者数は計20,960人、うち回復したのは16,412人、死亡したのは380人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1499538580251028/

AFP, January 26, 2021、ACU, January 16, 2021、ANHA, January 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2021、Reuters, January 26, 2021、SANA, January 26, 2021、SOHR, January 26, 2021などをもとに作成。

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ダルアー県イーブ村に駐留していたレバノンのヒズブッラーが撤退、代わってロシアの支援を受けるシリア軍第5軍団が展開し、避難生活を送ってきた住民40世帯が帰村(2021年1月21日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、同県内の国内避難民(IDPs)キャンプで数年間にわたって避難生活を送ってきたイーブ村の住民40世帯が帰村した。

なお、イーブ村の住民約60世帯が依然として帰宅許可を得られず、避難生活を余儀なくされているという。

ドゥラル・シャーミーヤ(1月21日付)によると、住民の帰村に先立って、同地に駐留していたレバノンのヒズブッラーが撤退、これに代わって、ロシアの支援を受け、シリア政府との和解に応じた反体制武装集団の元メンバーらが多数従軍しているシリア軍第5軍団が駐留した。

AFP, January 21, 2021、ANHA, January 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 21, 2021、Reuters, January 21, 2021、SANA, January 21, 2021、SOHR, January 21, 2021などをもとに作成。

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親シリアのレバノン人政治家「米国とイスラエルは、シリアがゴラン高原を放棄する見返りに、シリア領内からの米軍撤退、シリアによるレバノン掌握を認めるというオファーをしている」(2021年1月4日)

シリア政府に近いレバノンの政治家で、レバノン・タウヒード潮流の代表を務めるウィアーム・ワッハーブ氏(ドゥルーズ派)は、ジャディード・チャンネル(1月4日付)のインタビューで、イスラエルと、ジョー・バイデン米次期政権がシリアに対して「新たなオファー」が行われたと述べた。

ワッハーブ氏によると、「新たなオファー」とは、シリアがイスラエルの占領下にあるゴラン高原を放棄する見返りとして、米国がシリア領内から撤退、また、シリア北西部の反体制派の問題の決着、復興開始、そしてシリアによるレバノンの掌握を認めるというものだというが、真偽は不明。

AFP, January 4, 2021、ANHA, January 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 4, 2021、al-Jadid TV, January 4, 2021、Reuters, January 4, 2021、SANA, January 4, 2021、SOHR, January 4, 2021などをもとに作成。

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イスラエル軍はシリアとレバノンの若者700人が同軍への従軍を志願してきたと発表(2021年1月3日)

イスラエル軍人事科は、イスラエル・アラブ人、シリア人、レバノン人多数が同軍への入隊を志願していると発表した。

Ynetニュース(1月3日付)が伝えた。

人事科によると、昨年(2020年)1年間にイスラエル軍に志願したイスラエル・アラブ人の数は予備役を含めて1,000人以上となった。

この数は前年の2倍以上だという。

イスラエル軍に従軍したイスラエル・アラブ人はタイベ市、 カランスワ市、東エルサレムのイスラーム教徒、ガレリアのベドウィン、北部のキリスト教徒など。

志願兵の増加は、人事科がオンラインを通じて従軍を呼びかけたことによるもので、2020年だけで約4,000人が志願を申し出てきたという。

この4,000人のなかには、域内のいわゆる「敵国」からの応募もあり、レバノンとシリアの若者約700人がイスラエル軍への従軍を志願してきたという。

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これに関して、『シャルク・アウサト』(1月4日付)は、イスラエルのアラブ人政治家たちがこのデータに疑義を呈し、ねつ造だと主張していると伝えた。

AFP, January 5, 2021、ANHA, January 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2021、Reuters, January 5, 2021、SANA, January 5, 2021、al-Sharq al-Awsat, January 4, 2021、SOHR, January 5, 2021、Ynet News, January 3, 2021などをもとに作成。

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レバノン北部のシリア難民キャンプが放火で全焼、難民370人以上が避難を余儀なくされる(2020年12月27日)

レバノンの北部県ミニヤ郡のシリア難民キャンプで火災が発生し、キャンプが全焼し、テント100張以上が消失、難民約375人以上が隣接するアッカール郡、ディンニーヤ郡、トリポリ郡への避難を余儀なくされた。

火災は、地元の若者と難民の口論の末に、若者が放火したことによるもの。

火災により、4人が火傷などの軽傷を負った。

NNA(12月27日付)などが伝えた。

AFP, December 27, 2020、ANHA, December 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 27, 2020、Naharnet, December 27, 2020、NNA, December 27, 2020、Reuters, December 27, 2020、SANA, December 27, 2020、SOHR, December 27, 2020などをもとに作成。

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「難民帰還に関する国際会議」が開幕:アサド大統領、ロシア、イラン、中国は西側諸国のテロ支援と制裁が難民を発生させ、帰還を阻止していると非難(2020年11月11日)

シリアの首都ダマスカスのコンベンション・センター(ウマウィーイーン宮殿)で、「難民帰還に関する国際会議」が開幕し、ロシア(共同議長国)、イラン、中国、レバノン、イラク、UAE、オマーン、アルジェリア、パレスチナ、ソマリア、インド、ブラジル、南アフリカ、ベラルーシ、パキスタン、アルゼンチン、キューバ、コロンビア、インドネシア、キルギス、ナイジェリア、スリランカ、アブハジアなど27カ国、12国際機関の代表が参加した。

米国、EU諸国、カナダ、サウジアラビア、カタール、エジプト、日本などは参加しなかった。

また、トルコは招待されなかった。

一部の在外活動家は、ツイッター、フェイスブックなどのSNSを通じて「帰還はアサドが去ることから始まる」というハッシュタグ(#العودة_تبدأ_برحيل_ الأسد)を拡散し、会議開催に異議を唱えた。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/videos/762446961147470

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開幕式では、アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官が開会の挨拶を行い、司会進行役を務めた。

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開会挨拶に続いて、アサド大統領がテレビ会議システムを通じて基調演説を行った。

出席者、とりわけロシアとトルコに謝意を示したのちに、アサド大統領は以下のように述べた。

「多くの国が人道的、道徳的な原理に基づいて難民を保護している一方、一部西側諸国および一部中東諸国は、もっとも卑劣なかたちで難民を利用し、彼らをめぐる人道的な問題を政治的なカードとし、彼らを資金源に仕立て、避難生活を送っている我が国国民が置かれている真の苦しみを考慮せずに自らの責任を逃れようとしている」。

「彼らの帰還にふさわしい環境を作り出すための実質的な行動をとるのではなく、彼らをそそのかし、圧力をかけ、脅迫するなどして、帰国しないよう仕向けている…。こうしたことは珍しいことではない。なぜなら、これらの国の政府はシリアでテロを拡散し、それによって数十万というシリアの国民が殺害され、数百万人が避難を余儀なくされたからだ。こうした行為が難民の帰還をもたらすことは論理的にあり得ない。その証拠に、これらの国は…難民帰還をめざすこの大会への参加を拒否した」。

「世界にとって難民問題が人道問題であるというのであれば、我々にとっては、人道問題であることに加えて、国民的な問題なのだ…。我々は今も、帰国し祖国建設に貢献したいと考えるすべての難民の帰還に向けて取り組んでいる。しかし、障害は大きい。加えて、難民は帰還を阻止しようとする圧力に晒されている。米体制とその同盟国によって科せられている違法な経済制裁と包囲が、テロで破壊された各地のインフラを復旧することで、難民を帰還させ、尊厳ある日常生活ができるようにしようとするシリア国家機関の取り組みを阻害している…。これが、多くの難民の帰還を躊躇させる主因だ。基本的な生活を送るための最低限のニーズがないのだ」。

「にもかかわらず、国外にいる圧倒的大多数のシリア人が帰国を望んでいる。なぜなら、彼らは政治的植民地主義のリストのうえの「数」や、自分たちの祖国に対するテロを支援する諸国体制の「カード」になりさがることを拒否しているからだ」。

「(シリアにおける)客観的状況は難民を生み出すものではない。それゆえに、米体制が主導する西側諸国の体制、そしてそれに従属するトルコなどの近隣諸国は、シリアからシリア人を追い出すのにふさわしい環境を作り出し、シリアへの内政干渉を正当化し、シリアという国家を分断し、自分たちの国益に資するような国家にしようとした。

「シリアの難民問題は作り出された問題だ。なぜなら、シリアの歴史は、何世紀にもわたっていかなる集団難民も発生してこなかった…。シリアが古今の歴史において、度重なる占領、混乱に苦しんできたにもかかわらずだ…」。

「テロ拡散はそのためのもっとも安易な方法だった。米国の庇護のもとに2006年にイラク・イスラーム国が作り出され、この組織はシリアでの戦争でムスリム同胞団、(シャームの民の)ヌスラ戦線などとともに、インフラを破壊し、無垢の人々を殺害し、公共サーヴィスを麻痺させ、恐怖を蔓延させ、シリア人を国外へと押しやっていった」。

「2014年にシリアの国家が、治安と安定の回復に向けて進み始めると、これらの国はダーイシュ(イスラーム国)を動員した…」。

「我々は現在、絡み合う三つの要素からなる問題に直面している。帰国を望む数百万人の難民、破壊された数千億というインフラ、そして各地でくすぶり続けているテロだ。

「我々シリアの国家機関はこの大いなる課題に取り組むために前進してきた…。テロとの戦いを続ける一方で、難民数十万の帰還に向けた施設を準備した…。違法な制裁にもかかわらず、最低限のインフラを復旧した…。今後、こうした措置は、事態に対処する能力が増大する毎に、さらに加速することになるだろう。だが、能力の増大は、経済封鎖や制裁といった混乱がどの程度後退するかによる…」。

「私は、この会議が、この人道問題を終わらせるため、今後の協力に向けた基礎を作り出すと確信している」。

https://youtu.be/qoBvL3_bigE

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アサド大統領の演説に続いて、ロシアのアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使がセルゲイ・ラヴロフ外務大臣のメッセージを代読した。

ラヴロフ外務大臣のメッセージでは、難民問題の解決には、国際社会の参加が不可欠だと位置づけられたうえで、国連安保理決議第2254号に基づき、シリアの主権尊重、領土保全を遵守したうえで、難民や国内避難民(IDPs)の帰還を支援すべきだと強調された。

また、一部諸外国がシリア国内のテロ組織を支援し、難民問題を政治利用していると指摘、そうした国に難民となったシリア人数百万人の苦難の責任があるとの非難が表明された。

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続いて、レバノンのシルビル・ワフバ外務在外居住者大臣がテレビ会議システムを通じて演説を行い、レバノン国内にいる約150万人のシリア難民の存在が、レバノン経済にとって負担となっているとしたうえで、国際社会に対して、彼らの安全且つ尊厳のある帰国を無条件で促すための取り組みを強化するよう求めた。

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次に、イランのアリー・アスガル・ハージー外務大臣補が演説を行い、難民を帰還させるため、国際社会が復興支援を通じて彼らを支援する必要があるとしたうえで、国際社会にとっての最優先課題は難民問題を政治的に利用したり、その解決を阻害しないことにあると強調した。

また、ヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域を米軍が占領していることに触れ、米軍が同地のテロ組織を支援し、国内避難民(IDPs)の帰還を妨げていると非難する一方、占領やテロ支援によって目的を達成できなかった米国など一部諸外国が、シーザー・シリア市民保護法に代表される一方的制裁を通じて、シリア国民をさらに苦しめ、難民帰還を妨害していると付言した。

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次に、レバノンのラムズィー・ムシャッラフィーヤ社会問題大臣兼観光大臣も、難民を帰還させるために、国際社会によるシリア復興への支援が必要だと強調した。

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次に、冯飚駐シリア中国大使は、シリアに対する一部諸外国による一方的経済制裁が難民帰還を阻害していると指摘し、これを違法だと批判する一方、中国がシリアの独立、主権、領土保全、危機の政治的解決に向けて真摯に取り組んでおり、シリアに対して1億3,000万ドルの支援を行ってきたと強調した。

またシリアでの「テロとの戦い」にも言及し、テロ撲滅が難民問題の解決における重要な条件になると述べた。

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最後に、ロシア合同連携センター議長を務めるミハイル・ミズィンツェフ(Mikhail Mizintsev)上級大将(国家防衛管理センター長)は、ロシアの各省が、教育、医療、資源開発、住宅建設、通商、経済、科学技術といった分野でさまざまなプロジェクトを立ち上げ、これまでに10億米ドル以上を電力、産業、人道分野に支援、復興に協力してきたと強調した。

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開会式の後、出席者は、シリアの現状、難民の帰還状況、帰還に向けた障害、帰還に向けた環境情勢、人道支援、インフラ復旧、科学教育機関との連携、エネルギー部門のインフラ復興などについて、複数の部会に別れた。

このうち、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣が議長を務めた第3部会は「難民帰還の障害」を扱い、難民帰還の阻止をめざし、この問題を政治的カードとして利用しようとしている諸外国の政策への対応などについて議論した。

部会のなかで、ミクダード外務在外居住者副大臣は、トルコ、米国、イスラエル、西欧諸国によるテロ支援と一方的経済制裁が難民、国内避難民(IDPs)を発生させ、その機関を阻害している最大の要因だと指摘した。

そのうえで、難民帰還を推進するには、こうした国の政策やシリアへの支援の政治利用に対して体系的に対処するとともに、西側諸国の経済制裁の解除することが重要だと主張した。

また部会に出席したロシアのアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使は、テロによって被害を受けた地域の復興こそが、難民帰還を促すもっとも重要な課題だと述べるとともに、西側諸国の一方的経済制裁も同時に解除していく必要があると強調した。

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会議は12日に共同声明を出して閉幕する予定。

SANA(11月11日付)が伝えた。

AFP, November 11, 2020、ANHA, November 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 11, 2020、Reuters, November 11, 2020、SANA, November 11, 2020、SOHR, November 11, 2020などをもとに作成。

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イスラエル軍報道官は北部領空を侵犯したレバノンのヒズブッラーのドローンを撃墜したと発表(2020年11月10日)

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)で、イスラエル北部の領空を侵犯したレバノンのヒズブッラーの無人航空機(ドローン)1機を撃墜したと発表した。

AFP, November 10, 2020、ANHA, November 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2020、Reuters, November 10, 2020、SANA, November 10, 2020、SOHR, November 10, 2020などをもとに作成。

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レバノンのアウン大統領はハリーリー議員(元首相)を首相に指名し、組閣を命じる(2020年10月22日)

レバノンのミシェル・アウン大統領は、ムスタクバル潮流代表のサアド・ハリーリー議員(元首相)を首相に指名し、組閣を命じた。

首相指名は、国民議会(定数128人、欠員8人)で議員65人がハリーリー議員を首相に推薦したのを受けたもの。

ハリーリー議員は、テクノクラート内閣を発足する意向を示している。

AFP, October 22, 2020、ANHA, October 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 22, 2020、Reuters, October 22, 2020、SANA, October 22, 2020、SOHR, October 22, 2020などをもとに作成。

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レバノンのルーミヤ刑務所のシリア人受刑者がアル=カーイダ支配下のイドリブ県への移送を求める(2020年10月10日)

レバノンのルーミヤ刑務所(山地県マトン郡)に収監されているシリア人受刑者たちが声明を出し、レバノンの当局およびシリア内戦に関与する域内および国際社会の当事者に対して、家族とともに身柄をシリア北部の「解放区」移送し、同刑務所をめぐる問題を解決するための糸口とするよう呼びかけた。

「解放区」とは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県中北部を中心とする地域で、「シリア革命」最後の牙城と目されている。

また、同刑務所に収監されているレバノン人受刑者も同様の声明を出し、シリア人受刑者だけでなく、レバノン人受刑者やパレスチナ人受刑者の処遇を改善するよう求めた。

レバノン受刑者人権監視団によると、ルーミヤ刑務所では、数日前に、収監されていた「マフムード・ファラフ」を名乗るシリア人受刑者が、劣悪な衛生状況が理由で死亡した。

ファラフ受刑者は、健康状態が悪化するまでの数ヶ月間にわたって、「バスルーム」での就寝を余儀なくされていたのだという。

なお、ルーミヤ刑務所はレバノン最大の刑務所で、シリア人活動家らによると2,000人近くのシリア人が服役しているという。

ドゥラル・シャーミーヤ(10月10日付)が伝えた。

AFP, October 10, 2020、ANHA, October 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2020、Reuters, October 10, 2020、SANA, October 10, 2020、SOHR, October 10, 2020などをもとに作成。

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レバノン国議議長は、イスラエルとの国境および領海線を画定するための交渉を行うための枠組み合意に達したと発表(2020年10月1日)

レバノンのナビーフ・ビッリー国民議会議長は、首都ベイルートで記者会見を開き、イスラエルとの国境および領海線を画定するための交渉を行うための枠組み合意に達したと発表した。

交渉は、レバノン南部のUNIFIL基地で、国連の仲介のもとに、レバノン軍とイスラエル軍の主導のもとに行われるという。

AFP, October 1, 2020、ANHA, October 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2020、Reuters, October 1, 2020、SANA, October 1, 2020、SOHR, October 1, 2020などをもとに作成。

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レバノンのアディーブ首相は政治家からのコンセンサスを得られなかったとして組閣を辞退(2020年9月26日)

レバノンのムスタファー・アディーブ首相は、バアブダー市にある大統領宮殿でミシェル・アウン大統領と会談し、組閣を辞退すると伝え、大統領はこれを受理した。

駐ドイツ大使を務めていたアディーブ氏は8月31日、アウン大統領の首班指名を受け、組閣に向けた調整を行っていた。

アディーブ氏は会談後の記者会見で「最終段階まで努力を続け、挙国一致をめざしたが、コンセンサスがもはや成立しないことが分かった。組閣の任務を継続することを辞退する。私の後任がこの困難な状況下で完全なるコンセンサスの実現を任されることを願う」と述べた。

アディーブ氏はまた「レバノン国民に謝罪したい…。改革チームを希求する国民の意思を実現できなかったことを…。技量と誠実さに基づいた専門家からなる内閣を発足していれば、(エマニュエル・)マクロン仏大統領はレバノンを支援するために国際社会を動員できていただろう」と付言した。

アディーブ氏は、8月4日のベイルート港での大規模爆発事件によって悪化が加速した経済・財政危機に対処するため、テクノクラートからなる内閣の発足をめざしていた。

だが、ヒズブッラーとアマル運動は、米国による親ヒズブッラー政治家・閣僚への制裁発動を受けて、財務大臣のポストを維持しようとして、組閣が難航していた。

AFP, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 26, 2020などをもとに作成。

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ヒズブッラーがシリアからメンバー2,500人を撤退させる(2020年9月3日)

アラビーヤ・チャンネル(9月3日付)は、レバノンのベカーア県の複数の情報筋の話として、レバノンのヒズブッラーが最近になってシリア各地に展開させているメンバー2,500人以上を撤退させたと伝えた。

ヒズブッラーは通常、20日ごとにシリアに駐留するメンバーを交代させているが、今回の撤退はこうした通常の人員交代とは異なっているという。

撤退の理由は明らかではないが、8月4日にベイルート港で発生した大規模爆発による経済的な圧力、あるいは国際社会や国民からの圧力を受けたものと考えられるという。

AFP, September 3, 2020、Alarabia, September 3, 2020、ANHA, September 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2020、Reuters, September 3, 2020、SANA, September 3, 2020、SOHR, September 3, 2020などをもとに作成。

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