レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、マナール・チャンネル開設30周年に合わせてテレビ演説を行った。
https://www.youtube.com/watch?v=zUsnYvCsvfM
テレビ演説は、5月25日の南部解放記念日(2000年5月25日)のテレビ演説での衰弱した様子をきっかけに死亡説が出たことを受けて設定されたもの。
演説のなかで、ナスルッラー書記長の主な発言は以下の通り:
この地域における米国の計略に従属するテロ組織に対するシリアと抵抗枢軸の勝利は、シリア国内で大勢の民衆が参加したシリア大統領選挙でみなが目の当たりにした政治勝利によって確たるものとなった。この勝利は、過去数年を通じて成し遂げられた軍事的勝利が持つ政治的意味を真に表現したものである。
抵抗枢軸は新たな米国の計略に対する偉大なる戦いを行った。この計略は、イスラームという洋服を纏い、イスラームの旗を掲げ、イスラーム的な顔、名前、タイトルを掲げることで、正義と不正が錯綜した内乱を作り出そうとした。我々には、この戦いに加わり、白い糸と黒い糸を区別する必要があった。
パレスチナ、エルサレム、アクサー・モスクで起きていることが示しているのは、国内の危機に苛まれて、後ろではなく前に向かって逃亡を図ろうとする愚かな憎き敵に我々が対峙しているということだ。
レバノン国民議会の早期実施は時間の無駄だ。なぜなら、何も新しいものをもたらさないからだ。新内閣の樹立は、危機に対処し、国を解決へと導くための入り口となる。
イエメンにおいて、米国は自らが問題を解決できる仲介者として立ち居振る舞うことで欺瞞している。しかし、劣悪な衛生、背且つ、経済状況に置かれているイエメン人民への包囲を支持している。
AFP, June 8, 2021、ANHA, June 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 8, 2021、Qanat al-Manar, June 8, 2021、Reuters, June 8, 2021、SANA, June 8, 2021、SOHR, June 8, 2021などをもとに作成。
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