アレッポ県では北・東シリア自治局支配地から初等・中等教育の修了試験と高等教育進学試験の受験希望者が政府支配地に、イドリブ県ではシャーム解放機構支配地からの生徒受け入れ準備が進む(2023年6月2日)

アレッポ県では、北・東シリア自治局の支配下にある地域で暮らす初等・中等教育9年生の女子生徒の第1陣が、マンビジュ市南西のターイハト・トゥワイマート村に設置されている通行所を通じて、シリア政府支配地に入った。

シリア政府の支配地で行われる初等・中等教育の修了試験と高等教育進学試験を受験するのが目的で、受け入れはロシア当事者和解調整センター、アレッポ県および同県の関係機関の協力のもとに行われた。

アレッポ県のムスタファー・アブドゥルガニー教育局長によると、マンビジュ郡、アイン・アラブ(コバネ)郡、バーブ郡、アフリーン郡、ジャラーブルス郡から数千人の生徒を42のセンターに受け入れ、受験前の集中授業を提供するという。

また、学生の受け入れを担当する教育局のザカリヤー・カッラ・フハンマド氏によると、ターイハト・トゥワイマート村の通行所に40台の大型バスを派遣し、第1陣となる女子生徒2,700人を通行所から県内の受け入れセンターに移送した。


SANA(6月2日付)が伝えた。

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イドリブ県のサーイル・ナースィフ・サルハブ知事は、県の保健局、教育局、シリア・アラブ赤新月社イドリブ支部などの関係部局に対して、サラーキブ市西の通行所の開放に必要なすべての措置と準備を行うよう指示した。

『ティシュリーン』(6月2日付)が伝えた。

サルハブ県知事は5月31日、シリア政府の支配地とシャーム解放機構の支配地を隔てるM4高速道路沿線のサラーキブ市西の通行所(シャーム解放機構の支配地側にはタルナブ村の通行所がある)を6月3日から6日まで開放し、政府支配地で実施される修了試験と高等教育進学試験の受験を希望するシャーム解放機構の支配地在住の初等・中等教育修了予定者を受け入れると発表していた。

AFP, June 2, 2023、ANHA, June 2, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2023、Reuters, June 2, 2023、SANA, June 2, 2023、SOHR, June 2, 2023、Tishrin, June 2, 2023などをもとに作成。

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