イスラエル軍はシリアから占領下ゴラン攻撃への砲撃を受け、ダルアー県のシリア軍施設を爆撃・砲撃したと発表(2024年4月9日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍が7日深夜から8日未明にかけて、マハッジャ町近郊にある、「イランの民兵」の武器弾薬を貯蔵しているとされるシリア軍の貯蔵庫複数ヵ所を爆撃した。

爆撃は、前日晩のシリア政府支配地からイスラエル占領下のゴラン高原に向けてロケット弾1発が撃ち込まれたことへの対抗措置。

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これに関して、イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前8時56分、夜間にミスガブ・アム(キブツ)地域への2回の砲撃があり、空地に着弾したのを確認。昨晩、シリアからゴラン高原のヨナタン入植地に1回の砲撃が行われたのを確認、イスラエル軍が砲弾発射地を砲撃。イスラエル軍ジェット戦闘機複数機が夜間、(ダルアー県)マハッジャ町地域のシリア軍のテロ・インフラを攻撃。さらに、イスラエル軍が昨夜、シリア南部のシリア軍の陣地1ヵ所を砲撃。

午後11時13分、イスラエル軍が先ほど、シリア前線でヒズブッラーの軍事インフラを破壊。これと並行して、レバノン南部のヒズブッラーの監視ポスト複数ヵ所とテロ・インフラを攻撃。終日、ザヒーラ村、ティールハルファー村地域を砲撃し、脅威を排除。

AFP, April 9, 2024、ANHA, April 9, 2024、‘Inab Baladi, April 9, 2024、Reuters, April 9, 2024、SANA, April 9, 2024、SOHR, April 9, 2024などをもとに作成。

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