シリア反体制勢力の動き(2014年7月20日)

ヒムス県で活動するシャーム自由人イスラーム運動など13の武装集団はユーチューブを通じて共同声明を出し、シリア軍への投降を監視する委員会を設置したと発表し、すでに投降し、戦闘を放棄した戦闘員に対して72時間以内に「改悛」しない場合、殺害すると脅迫した。

共同声明を出した武装集団は以下の通り:

1. シャーム自由人イスラーム運動
2. アンサール大隊
3. ヒムス軍団
4. イーマーン・ビッラー旅団
5. サイフ・イスラーム・ハッターブ大隊
6. 第313師団
7. イスラームの獅子旅団
8. タルビーサ旅団
9. ハムザ大隊
10. イフサーン旅団
11. スィッディーク大隊
12. アフル・スンナ・ワ・ジャマーア
13. ハック連帯

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、「自由シリア軍」に属す複数の部隊が共同声明を出し、「動脈切断の戦い」と銘打った作戦を開始したと発表した。

同作戦は、軍、ヒズブッラー戦闘員の拠点攻撃を目的としているという。

共同声明に参加した武装集団は以下の通り:

1. ムウタッズ・ビッラー旅団
2. ハウラーン大隊統一旅団
3. アームード・ハウラーン旅団
4. 自由殉教者旅団
5. カラーマ旅団
6. 殉教者ナビール・ウムヤーン大隊
7. 殉教者クサイ・ズウビー大隊
8. アリー・ビン・アビー・ターリブ大隊
9. シリア革命家戦線
10. シャーム解放作戦司令室
11. ヤルムーク軍
12. 第1砲兵連隊

**

また「誠実な約束作戦司令室」は声明を出し、ダルアー県のヒルバト・ガザーラ町の軍拠点などを標的とした「変化は朝に」の戦い作戦を開始したと発表した。

**

ダマスカス郊外県で活動するアジュナード・シャーム・イスラーム連合総司令部は声明を出し、ハビーブ・ムスタファー旅団司令部との会合を開き、同旅団を除名処分にした。と発表した。

ハビーブ・ムスタファー旅団はアジュナード・シャーム・イスラーム連合結成(2013年11月)を主導した武装集団。

**

反体制組織のアッシリア民主機構は声明を出し、イラクもモスル市でのダーイシュ(イスラーム国)によるキリスト教徒への処遇を「野蛮なテロ行為」と非難し、シリアとイラクの宗教・政治指導者らにキリスト教徒の保護とダーイシュのテロへの抵抗を求めた。

**

ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(7月21日付)によると、イスラーム軍のザフラーン・アッルーシュ司令官がサクバー市で活動家や住民と会談し、ダーイシュ(イスラーム国)と徹底抗戦の意思を示した。

**

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、シリアの友連絡グループに対して高性能の兵器の供与を改めて求めた。

『ハヤート』(7月21日付)が伝えた。

**

シリア革命反体制勢力国民連立の政治委員会書記長にナズィール・ハキーム氏が選出された。

アラビーヤ(7月20日付)が伝えた。

AFP, July 20, 2014、Alarabia, July 20, 2014、AP, July 20, 2014、ARA News, July 20, 2014、Champress, July 20, 2014、al-Hayat, July 21, 2014、Kull-na Shuraka’, July 20, 2014、July 21, 2014、al-Mada Press, July 20, 2014、Naharnet, July 20, 2014、NNA, July 20, 2014、Reuters, July 20, 2014、SANA, July 20, 2014、UPI, July 20, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.