ムワッヒド・ドゥルーズ・ムスリム精神指導部は、フェイスブックを通じて以下の通り声明を出し、スワイダー県から「テロリスト」を排除したとしたうえで、同県が「被災地域」であると宣言、北・東シリア地域民主自治局社会問題労働委員会の呼びかけに対応するため「クルド人の兄弟たちに至る街道」の開設と要求、またヨルダン国王のアブドゥッラー2世に対してスワイダー県とヨルダンを結ぶ国境通行所を開放するよう求めた。
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ムワッヒド・ドゥルーズ・ムスリム精神指導部はまた、フェイスブックを通じて、ヒクマト・ヒジュリー師のビデオ声明を発表した。
声明の内容は以下の通り。
親愛なる我らの息子たちへ。
我々はこの土地に生きる民であり、共生の理念と倫理を信じてきた。これからも、いかなる困難や侵害があろうとも、平和の精神に基づいた生き方に揺るぎなく従い続ける。
我々は、過去に宗派間で起きた苦しみや攻撃を一度も憎しみによって返したことはない。これは新たな宣言ではなく、これまでの歴史を通じて我々が堅持してきた姿勢であり、国家的パートナーシップの精神と、社会のあらゆる構成員と協調して生きるという責任の延長である。
我々は、治安と安定を損なう者すべてに対して責任を問う。そして、破壊行為や挑発を行う者は自分自身しか代表しておらず、その行いがいかなる宗派や地域を代表するものでもないことを強調する。
現在の悲惨な状況は、政府の過激的かつ誤った政策と攻撃的対応の結果である。
我々は改めて、団結の精神と排除の拒否、そしてすべての人々との共存と協力の意思を確認する。尊厳を守り、叡智と対話による平和的解決の扉を開くことを呼びかける。
平和と慈悲があなた方にありますように。
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