シリア国内の暴力:ダーイシュがアイン・アラブ市内の制圧地域拡大(2014年10月10日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)はアイン・アラブ市内の治安厳戒地区を制圧した。

同地域には、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊本部、アサーイシュ本部などがあったという。

制圧に際して、ダーイシュは治安厳戒地区西部で、車による自爆攻撃を行ったという。

『ハヤート』(10月11日付)によると、ダーイシュはアイン・アラブ市の約40%を制圧したという。

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同じく、アレッポ県では、シリア人権監視団によると、防空工場機構に近いアドナーニーヤ村周辺で、シャーム自由人イスラーム運動がシリア軍と交戦した。

一方、Champress(10月10日付)によると、アレッポ市バニー・ザイド地区、シャッアール地区、ラーシディーン地区、ザイターン地区、タッル・カッラーフ村、アブティーン村、ターディフ市、バーブ市、バンーン・フッス村、ディーマーン村、カフルカール村、ズィラーア村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ハーッラ市各所をシリア軍が地対地ミサイルなどで攻撃し、子供4人、女性1人を含む18人が死亡した。

一方、Champress(10月10日付)によると、ダルアー市ハマーディーン地区など、インヒル市、ズィムリーン村、ダイル・アダス村、ムザイリーブ町、ズィムリーン村・ブスラー・シャーム市街道で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アルバイン市などをシリア軍が空爆し、子供4人を含む25人が死亡した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区をシリア軍が地対地ミサイルなどで攻撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ラターミナ町、ムーリク市、カフルズィーター市、ラタミーン村一帯をシリア軍が18回以上にわたって空爆した。

またムーリク市一帯では、シリア軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、Champress(10月10日付)によると、ジュッブ・ジャッラーフ村近郊、タラス村・ラスタン市街道、ウンム・サフリージュ村、アブー・ハワーディード村、ラッフーム村、タラール・ラジュム・カスル村、アッブ・ガジャル村、タルビーサ市、アイン・フサイン村、イッズッディーン町、カフルラーハー市、タッル・ラスタン、タイバ村、タドムル市郊外、ヒムス市ワアル地区などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、Champress(10月10日付)によると、シュグル村、タイバート村、ワスィータ村、タッル・スルターン村、サラーキブ市、アブー・ズフール町、フマイマート・ダーイル村、タッル・サラムー村周辺、カフルルーマー村、ビンニシュ市、ハーン・スブル村、ダイル・サンバル村などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、Champress(10月10日付)によると、ナブア・サフル村・ハーラ・スワイサ村・マスハラ村分岐点で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, October 10, 2014、AP, October 10, 2014、ARA News, October 10, 2014、Champress, October 10, 2014、al-Hayat, October 11, 2014、Kull-na Shuraka’, October 10, 2014、al-Mada Press, October 10, 2014、Naharnet, October 10, 2014、NNA, October 10, 2014、Reuters, October 10, 2014、SANA, October 10, 2014、UPI, October 10, 2014などをもとに作成。

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