クッルナー・シュラカー(3月8日付)は、アレッポ県アターリブ市一帯での戦闘で大敗を喫し、事実上崩壊した「穏健な反体制派」ハズム戦線の司令官の一人スハイル・ハンムード氏に対してインタビューを行った。
ハンムード氏はインタビューのなかで、ヌスラ戦線と対立していたシリア革命戦線(ジャマール・マアルーフ氏)とハズム運動が共闘した、とヌスラ戦線が主張したことが、両者の対立の発端だったとしつつ、それ以前は、アレッポ県シャイフ・ナッジャール市一帯、アルド・マッラーフ地区一帯、イドリブ県ハーン・シャイフーン市、ハマー県ムーリク市などで共闘し、シリア軍に対抗していたことを明らかにした。
また、米国から供与されたTOW対戦車ミサイルに関しては、第46連隊基地(アターリブ市郊外)でヌスラ戦線に捕獲されたことを否定、「安全な場所にあり、ヌスラ戦線には入手できないだろう」と述べた。
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シリア・イスラーム評議会は、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員の家族の生命や財産への対応に関する質問に対して、公式声明を通じてファトワーを発し、ダーイシュのメンバーが犯した罪とは無縁だとし、財産没収を禁止するとともに、家族に危害を加えることを禁止した。
AFP, March 8, 2015、AP, March 8, 2015、ARA News, March 8, 2015、Champress, March 8, 2015、al-Hayat, March 9, 2015、Iraqi News, March 8, 2015、Kull-na Shuraka’, March 8, 2015、al-Mada Press, March 8, 2015、Naharnet, March 8, 2015、NNA, March 8, 2015、Reuters, March 8, 2015、SANA, March 8, 2015、UPI, March 8, 2015などをもとに作成。
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