国連でシリア軍による塩素ガス使用について証言した医師2人がロシアに医療物資搬入のための圧力をかけるよう要請(2015年4月18日)

17日の国連安保理非公式会合で、イドリブ県サルミーン市でのシリア軍による塩素ガス使用疑惑について証言を行った米シリア医学協会代表のサーヒル・サフルール氏とムハンマド・タナーリー医師は、会合後にロシアの外交官らと会談し、シリア軍が包囲する反体制武装集団支配地域への医療機器の搬入を認めさせるようシリア政府に圧力をかけるよう要請した。

サフルール氏によると、ダマスカス郊外県では透析を受けられなかった患者10人が死亡したほか、23人が透析の必要があるという。

これに対して、ロシアの外交官らは、透析器など医療機器・物資搬入のために可能なことを行うと回答したという。

ロイター通信(4月18日付)、AFP(4月18日付)が伝えた。

AFP, April 18, 2015、AP, April 18, 2015、ARA News, April 18, 2015、Champress, April 18, 2015、al-Hayat, April 19, 2015、Iraqi News, April 18, 2015、Kull-na Shuraka’, April 18, 2015、al-Mada Press, April 18, 2015、Naharnet, April 18, 2015、NNA, April 18, 2015、Reuters, April 18, 2015、SANA, April 18, 2015、UPI, April 18, 2015などをもとに作成。

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