ダーイシュ(イスラーム国)は『ダービク』で欧州へのシリア人ら難民の避難を「大罪」と非難する一方、難民の多くはシリア政府、西クルディスタン移行期民政局支配地域からの避難民だと断じる(2015年9月10日)

ダーイシュ(イスラーム国)の英語機関誌『ダービク』第11号は、シリア人避難民の欧州への流入に関して、「自らの土地を去る者は大罪を犯している」と批判した。

『ダービク』において、ダーイシュは、「イスラームの家から背教の家に去ることは大罪である。なぜならそれは、背教へと通じる道、我々の子孫がイスラームを棄て、キリスト教、無神論、ないしはリベラリズムを信じる扉へと道だからである」と主張した。

なお、『ダービク』によると、「欧州に逃げた家族のほとんどは、イスラーム国と戦うシリア政府軍の支配地域ないしはクルド人地区から避難した人々だ」なのだという。

『ダービク』第11号は10日にインターネット上で公開された。

AFP, September 11, 2015、AP, September 11, 2015、ARA News, September 11, 2015、Champress, September 11, 2015、al-Hayat, September 12, 2015、Iraqi News, September 11, 2015、Kull-na Shuraka’, September 11, 2015、al-Mada Press, September 11, 2015、Naharnet, September 11, 2015、NNA, September 11, 2015、Reuters, September 11, 2015、SANA, September 11, 2015、UPI, September 11, 2015などをもとに作成。

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