ファトフ軍の実質統括者のサウジ人ムハイスィニー氏は、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などに対して、ロシア軍、シリア軍の爆撃を受けたイドリブ市を武装解除するよう提案(2016年6月1日)

シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍の事実上の統括者のサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏は音声声明を出し、ロシア軍、シリア軍が空爆を断交したイドリブ市を武装解除するようファトフ軍に提案した。

6月1日にSNSを通じて発表された音声声明(https://www.youtube.com/watch?v=r81UKJatN-Q)のなかで、フマイスィニー氏は以下のように述べた。

「ファトフ軍の我らが同胞に提案する。アブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏(ヌスラ戦線指導者)、アブー・ヤフヤー・ハマウィー氏(シャーム自由人イスラーム運動指導者)を筆頭とする同胞にこの提案を受け入れ、それに応えることを。罪深い暴君とロシアは、イドリブに武装集団がいるのでイドリブを空爆し、武装集団を標的としていると言っている。我々はみな、彼らが民間人を殺すために狙いを定めていることを知っている。彼らは、ムジャーヒディーンの安住の地を奪おうと考え、アッラーのために戦うムジャーヒディーンに対する人々への憎悪をかき立てようとしている…。もし何らかの声明が発せられ、イドリブ市を武装解除し、拠点を撤去させたとしても、同市はそもそも兵站拠点でも、防衛線でもないがゆえに、同地に拠点がある必要はない」。

Kull-na Shuraka', June 2, 2016

Kull-na Shuraka’, June 2, 2016

AFP, June 2, 2016、AP, June 2, 2016、ARA News, June 2, 2016、Champress, June 2, 2016、al-Hayat, June 3, 2016、Iraqi News, June 2, 2016、Kull-na Shuraka’, June 2, 2016、al-Mada Press, June 2, 2016、Naharnet, June 2, 2016、NNA, June 2, 2016、Reuters, June 2, 2016、SANA, June 2, 2016、UPI, June 2, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.