シリア軍、ロシア軍がアレッポ市一帯への激しい爆撃、砲撃を継続、アレッポ市東部と北部を結ぶ反体制派の唯一の兵站路カースティールー街道を再び遮断か(2016年6月2日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市北部のカースティールー街道地区、ジャンドゥール交差点地区、ハンダラート・キャンプ一帯、ライラムーン地区、バニー・ザイド地区が戦闘機・ヘリコプター(所属明示せず)の空爆を受け、またシリア軍が同地一帯を激しく砲撃、バニー・ザイド地区一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、反体制武装集団支配下のアレッポ市東部のマサーキン・ハナーヌー地区を砲撃したほか、戦闘機もアレッポ市東部マイサル地区などを空爆した。

アレッポ市南部郊外一帯では、カフルハムラ村一帯で戦闘が続き、シリア軍が「樽爆弾」を投下した。

ARA News(6月2日付)によると、シリア軍はこれらの攻撃で、アレッポ市東部と市外を結ぶ反体制武装集団の唯一の兵站路であるカースティール街道を寸断したという。

一方、SANA(6月2日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市ラームーサ地区、マイダーン地区、スライマーン・ハラビー地区、シャイフ・マクスード地区を砲撃し、6人が死亡、28人が負傷した。

AFP, June 2, 2016、AP, June 2, 2016、ARA News, June 2, 2016、Champress, June 2, 2016、al-Hayat, June 3, 2016、Iraqi News, June 2, 2016、Kull-na Shuraka’, June 2, 2016、al-Mada Press, June 2, 2016、Naharnet, June 2, 2016、NNA, June 2, 2016、Reuters, June 2, 2016、SANA, June 2, 2016、UPI, June 2, 2016などをもとに作成。

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