西側諸国はリヤド最高交渉委員会に対し、代表団メンバーを変更し「モスクワ・リスト」などと協議するよう圧力(2016年6月8日)

『ハヤート』(6月8日付)は、リヤド最高交渉委員会が和平協議に参加する代表団メンバーを変更するよう西側諸国から圧力を受けていると伝えた。

同紙によると、西側諸国は、シリア革命反体制勢力国民連立のハーディー・バフラ前代表やリヤード・フサイン氏といった「穏健派」を代表団に加え、ジュネーブ3会合での間接協議に参加していたいわゆる「モスクワ・リスト」や「カイロ合意グループ」と協議を重ねるよう求めている、という。

リヤド最高交渉委員会は、シャーム自由人イスラーム運動が脱会し、シャームの民のヌスラ戦線との連携を強め、各地で戦闘を激化させている。

またイスラーム軍も、米・ロシアによる敵対行為停止合意を破棄し、戦闘を再開、ムハンマド・アッルーシュ氏はリヤド最高交渉委員会の交渉責任者を辞任している。

AFP, June 7, 2016、AP, June 7, 2016、ARA News, June 7, 2016、Champress, June 7, 2016、al-Hayat, June 8, 2016、Iraqi News, June 7, 2016、Kull-na Shuraka’, June 7, 2016、al-Mada Press, June 7, 2016、Naharnet, June 7, 2016、NNA, June 7, 2016、Reuters, June 7, 2016、SANA, June 7, 2016、UPI, June 7, 2016などをもとに作成。

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