軍武装部隊総司令部は声明を出し、イラク軍および「予備部隊」(人民動員隊)によるモスル解放作戦を「我々の戦い」と位置づけ、支持を表明する一方、「米国およびサウジアラビアを筆頭とする国際テロ支援国家が、ダーイシュ(イスラーム国)のテロリストがモスルからシリア領内に安全に逃走できるような通路、回廊を確保しようとする邪悪な試みが明るみに出始めている」と非難した。
そのうえで、総司令部は、こうした試みがダイル・ザウル県、ラッカ県、ヒムス県タドムル市一帯などシリア東部におけるテロリストのプレゼンスを高めることが目的だと断じたうえで、「いかなる越境行為も主権侵害にあたる」とし、断固たる対応をとる意思を示した。
なお、米軍主導の有志連合はモスル解放作戦開始直前から、ダイル・ザウル県、ハサカ県東部、ヒムス県タドムル市一帯への空爆を強化している。
AFP, October 18, 2016、AP, October 18, 2016、ARA News, October 18, 2016、Champress, October 18, 2016、al-Hayat, October 19, 2016、Iraqi News, October 18, 2016、Kull-na Shuraka’, October 18, 2016、al-Mada Press, October 18, 2016、Naharnet, October 18, 2016、NNA, October 18, 2016、Reuters, October 18, 2016、SANA, October 18, 2016、UPI, October 18, 2016などをもとに作成。
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