シャーム・ファトフ戦線報道官は声明でアレッポ市東部からの退去を拒否、「我々は民を引き渡さない」と述べ、住民を人間の盾として利用する意思を表明(2016年10月19日)

シャーム・ファトフ戦線は声明を出し、アレッポ市東部からの反体制武装集団の退去を条件に同地への空爆を停止するとしたロシア側の姿勢を拒否した。

フサーム・シャーフィイー報道官は、「敵前降伏は敵を増長させる」としたうえで「我々は民を引き渡さないし…、彼らが流した血を裏切らない…。体制を打倒するまでジハードを貫徹する」と宣言し、住民を人間の盾として利用する意思を表明した。

シャーム・ファトフ戦線は、アレッポ市東部で抵抗を続けるアレッポ・ファトフ軍作戦司令室には所属しない。

だが、同地には、400人から900人のシャーム・ファトフ戦線のメンバーがおり、戦闘に参加している。

AFP, October 19, 2016、AP, October 19, 2016、ARA News, October 19, 2016、Champress, October 19, 2016、al-Hayat, October 20, 2016、Iraqi News, October 19, 2016、Kull-na Shuraka’, October 19, 2016、al-Mada Press, October 19, 2016、Naharnet, October 19, 2016、NNA, October 19, 2016、Reuters, October 19, 2016、SANA, October 19, 2016、UPI, October 19, 2016などをもとに作成。

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