YPG主体のシリア民主軍は米国がトルコ軍の越境爆撃・攻撃への対抗措置をとらなければ、ダーイシュとの戦いを中止し、ラッカ県から撤退すると警告(2017年4月27日)

ドゥラル・シャーミーヤ(4月27日付)が伝えたところによると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のナスリーン・アブドゥッラー報道官は、25日のシリア・イラク領内での人民防衛隊やクルディスタン労働者党(PKK)の拠点を狙った越境空爆など、トルコ軍がシリア領内で人民防衛隊やシリア民主軍所属組織への攻撃を強めていることに関して、米国がこうした攻撃に対して具体的な対抗策を講じなければ、ラッカ市孤立化を目的とする「ユーフラテスの怒り」作戦を中止し、ラッカ県から撤退すると述べた。

AFP, April 27, 2017、AP, April 27, 2017、ARA News, April 27, 2017、Champress, April 27, 2017、al-Durar al-Shamiya, April 27, 2017、al-Hayat, April 28, 2017、Kull-na Shuraka’, April 27, 2017、al-Mada Press, April 27, 2017、Naharnet, April 27, 2017、NNA, April 27, 2017、Reuters, April 27, 2017、SANA, April 27, 2017、UPI, April 27, 2017などをもとに作成。

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