ハマー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がカフルズィーター市、ラターミナ町、ラハーヤー村、マアルカバ村、ラトミーン村を30回以上にわたり空爆した。
このうち、ラターミナ町に投下された「樽爆弾」からは、爆発直後に「異臭」がしたほか、カフルズィーター市での空爆ではホワイト・ヘルメットの拠点が標的となったという。
これに関して、クッルナー・シュラカー(4月29日付)は、ラターミナ町が塩素ガスを装填した爆弾で攻撃され、またロシア軍がカフルズィーター市を空爆したと伝えた。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がタマーニア町を空爆した。
一方、イドリブ県では、シャーム解放機構に近いイバー通信(4月29日付)によると、シャーム解放機構がイドリブ市でシャーム解放機構の幹部シャイフ・サラーフッディーン氏の暗殺に関与したと思われる男性1人をアリーハー市で逮捕した。
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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がカーブーン区各所を空爆、シリア軍と親政権武装勢力がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が県北部のクルド山一帯を空爆した。
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ヒムス県では、SANA(4月29日付)によると、シリア軍がキースィーン村、ブルジュ・カーイー村一帯でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。
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ダルアー県では、SANA(4月29日付)によると、シリア軍がダルアー市ダルアー・バラド地区、ヌアイマ村でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。
一方、クッルナー・シュラカー(4月30日付)によると、西ガーリヤ村とサイダー町を結ぶ街道で、シャバーブ・スンナ師団の車が爆弾の爆発に巻き込まれ、戦闘員2人が死亡した。
AFP, April 29, 2017、AP, April 29, 2017、ARA News, April 29, 2017、Champress, April 29, 2017、al-Hayat, April 30, 2017、Kull-na Shuraka’, April 29, 2017、April 30, 2017、al-Mada Press, April 29, 2017、Naharnet, April 29, 2017、NNA, April 29, 2017、Reuters, April 29, 2017、SANA, April 29, 2017、UPI, April 29, 2017などをもとに作成。
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