ダマスカス県カーブーン区で活動を続けてきた反体制武装集団戦闘員とその家族2,289人がイドリブ県に退去(2017年5月14日)

ダマスカス県では、SANA(5月14日付)によると、バルザ区からの反体制武装集団の戦闘員およびその家族のイドリブ県への退去が12日に完了したのに続き、カーブーン区で活動を続けてきた反体制武装集団の戦闘員1,058人と家族1,231人の合わせて2,289人の退去がシリア政府と反体制武装集団の停戦合意に基づき行われた。

戦闘員らはシリア政府が用意した旅客バスに分乗し、カーブーン区をあとにし、イドリブ県方面へと向かった。

SANA, May 14, 2017

シリア人権監視団によると、反体制武装集団戦闘員の家族多数が、イドリブ県に退去するため、ダマスカス県東グータ地方とカーブーン区を結ぶかたちで反体制武装集団が掘削した地下トンネルを通って、カーブーン区に入った。

一方、武器商人の一団がシリア政府が用意した旅客バスに乗ろうとしていた人々に発砲し、少なくとも2人が死亡した。

AFP, May 14, 2017、AP, May 14, 2017、ARA News, May 14, 2017、Champress, May 14, 2017、al-Hayat, May 15, 2017、May 16, 2017、Kull-na Shuraka’, May 14, 2017、al-Mada Press, May 14, 2017、Naharnet, May 14, 2017、NNA, May 14, 2017、Reuters, May 14, 2017、SANA, May 14, 2017、UPI, May 14, 2017などをもとに作成。

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