シリア軍はアレッポ県東部のダーイシュ最後の拠点都市マスカナ市一帯の複数カ村を制圧(2017年5月29日)

アレッポ県では、SANA(5月29日付)によると、シリア軍が県東部のダーイシュ(イスラーム国)最後の拠点都市マスカナ市一帯でダーイシュに対する掃討作戦を継続し、サーリヒーヤ村、バットゥーシーヤ村、シュハダー村、ジャバーブ・マスウーディーヤ村、ハズラーフ村、ファルイーヤ村、ウスタリーハ村、マッザ村、ワースィタ村、東スッカリーヤ村、バンドゥーカ村、ハミーディーヤ村、カーヒラ村、ダウル・アフマド・ヤースィーン村、畜産複合施設、砂糖工場、マスカナ鉄道駅、ティシュリーン・アウワル農場、ブーマーナ村、ハーン・シャアル村、イルバト・スーダ村、ハムラーウィー村を制圧した。

シリア軍は戦闘でダーイシュ戦闘員2,000人以上を殲滅、戦車7輌、装甲車6輌、砲台4門、作戦司令室1カ所、司令本部14カ所、自爆用車輌5台を破壊したという。

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ダイル・ザウル県では、SANA(5月29日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市郊外のスヌーフ丘南西部一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

これに対して、ダーイシュはシリア政府支配下のダイル・ザウル市クスール地区、ジャウラ地区を砲撃し、女性1人を含む13人を殺害、22人を負傷させた。

一方、『ハヤート』(5月30日付)によると、ダイル・ザウル市南部墓地地区一帯、ダイル・ザウル航空基地一帯でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

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ヒムス県では、SANA(5月29日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア政府支配下のムハッラム町を砲撃し、子供1人を含む4人を殺害、2人を負傷させた

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)支配下のウカイリバート町一帯、ハマーダト・ウマル村、スーハー村を空爆した。

AFP, May 29, 2017、AP, May 29, 2017、ARA News, May 29, 2017、Champress, May 29, 2017、al-Hayat, May 30, 2017、Kull-na Shuraka’, May 29, 2017、al-Mada Press, May 29, 2017、Naharnet, May 29, 2017、NNA, May 29, 2017、Reuters, May 29, 2017、SANA, May 29, 2017、UPI, May 29, 2017などをもとに作成。

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