ダマスカス県では、バシュル・サッバーン県知事が報道声明を出し、ロシアの仲介によるシリア政府と反体制武装集団との停戦合意に基づき、バルザ区で活動を続けてきた武装集団の戦闘員および家族が、シリア政府が用意した旅客バスに分乗し、同地から退去、これにより退去作業が完了したと発表した。
同地区からの退去は5月前半に2度行われていた。
サッバーン県知事によると、今回の退去では、投降を拒否した戦闘員455人を含む1,012人が退去した。
SANA(5月29日付)が伝えた。
ARA News(5月29日付)によると、退去者は、シャーム解放機構、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍支配下のイドリブ県、ないしはトルコ軍および同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室が占領するアレッポ県ジャラーブルス市方面に向かった。
AFP, May 29, 2017、AP, May 29, 2017、ARA News, May 29, 2017、Champress, May 29, 2017、al-Hayat, May 30, 2017、Kull-na Shuraka’, May 29, 2017、al-Mada Press, May 29, 2017、Naharnet, May 29, 2017、NNA, May 29, 2017、Reuters, May 29, 2017、SANA, May 29, 2017、UPI, May 29, 2017などをもとに作成。
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