ハムラビの正義ニュース(5月29日付)などは、米主導の有志連合が、米英軍が拠点化しているヒムス県南東部のタンフ国境通行所北方に位置するシリア政府支配支配下の砂漠地帯にビラを散布し、同通行所に近づかないよう呼びかけたと伝え、その写真を公開した。
ビラには「タンフに向かういかなる動きも敵対行為とみなされ、我々は自分たちの部隊を防衛するだろう…。あなた方は安全地帯内に入っている。この地域からただちに退去しなさい」などと書かれている。
殉教者アフマド・アブドゥー軍団のサイード・サイフ報道官がクッルナー・シュラカー(5月29日付)に明らかにしたところによると、ビラはタンフ国境通行所の北約30キロの地点で散布されたという。
クッルナー・シュラカー(5月29日付)によると、ビラはまた、タンフ国境通行所の北約55キロの地点に位置するザーザー検問所一帯にも散布されたという。
また、シリア人権監視団によると、ビラは、ダマスカス県とイラクの首都バクダードを結ぶ街道上のシャフミー地区、ザーザー検問所一帯に散布され、ビラによる有志連合の警告に応えるかたちで、シリア軍および親政権武装勢力(レバノン人、イラン人、アフガン人、イラク人)は、タンフ国境通行所の北約30キロの地点で進軍を止めたという。
AFP, May 29, 2017、AP, May 29, 2017、ARA News, May 29, 2017、Champress, May 29, 2017、Hammurabi’s Justice News, May 30, 2017、al-Hayat, May 30, 2017、Kull-na Shuraka’, May 29, 2017、al-Mada Press, May 29, 2017、Naharnet, May 29, 2017、NNA, May 29, 2017、Reuters, May 29, 2017、SANA, May 29, 2017、UPI, May 29, 2017などをもとに作成。
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