ロシア軍参謀本部機動総局のセルゲイ・ルドスコイ局長は、3年以上にわたりダーイシュ(イスラーム国)の包囲を受けていたダイル・ザウル市をシリア軍が解囲したことを受け、国防省でブリーフィングを行い、過去3週間の作戦により、シリア領内の4,800平方キロメートル、59の市町村からダーイシュを掃討したことを明らかにした。
ダイル・ザウル市解囲に際して、ロシア軍戦闘機は100回以上出撃し、シリア軍を航空支援したという。
ルドスコイ局長はまた、アレッポ県北部のタッル・リフアト市一帯での西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団(「家の者たち」作戦司令室)の交戦を回避するための兵力引き離し地域を設置したことを明らかにした。
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ロシア東部軍管区司令官のセルゲイ・スロヴィキン陸軍大将も、ダイル・ザウル市解囲に至るまでのシリア各地での戦果について発表、過去3日間、シリア軍が1日15~20キロの進軍を続け、ダーイシュの戦闘員、装備を破壊したと発表した。
また、ロシア軍戦闘機は過去2週間で1,417回出撃し、2,687回の空爆を実施、戦闘員1,200人を殲滅、装甲車83輌と車輌200台以上を破壊したという。
AFP, September 6, 2017、AP, September 6, 2017、ARA News, September 6, 2017、Champress, September 6, 2017、al-Hayat, September 7, 2017、Kull-na Shuraka’, September 6, 2017、al-Mada Press, September 6, 2017、Naharnet, September 6, 2017、NNA, September 6, 2017、Reuters, September 6, 2017、SANA, September 6, 2017、UPI, September 6, 2017などをもとに作成。
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