米国はロシアとの「支配地域交換」に合意し、タンフ国境通行所一帯の反体制武装集団のヨルダン撤退を正式要請(2017年9月11日)

ANHA(9月11日付)、『ハヤート』(9月12日付)は、米国をはじめとする有志連合各国が不法占拠し拠点化しているヒムス県タンフ国境通行所一帯からヨルダン領内に退去した複数の戦闘員の話として、米国(CIA)、サウジアラビア、ヨルダンといった国々が、同地で活動する反体制武装集団をヨルダン領内に撤退させることで合意したと伝えた。

各国は、東部獅子軍、殉教者アフマド・アブドゥー軍団に対して、ヒムス県タンフ国境通行所一帯での戦闘の停止と、ヨルダンへの撤退に合意、東部獅子軍の幹部の一人バドルッディーン・サラーマ氏によると、米国から「砂漠地帯からの撤退に関して正式な要請があった」という。

なお、複数の観測筋によると、これは、ロシアとの間で「支配地域の交換」を合意したことを受けたものだというが、どの支配地域が交換されたのかについては明らかではない。

ただし、西クルディスタン移行期民政局人民防衛部隊主体のシリア民主軍は、9日にダイル・ザウル軍事評議会の主導のもとに「ジャズィーラの嵐」作戦の開始を発表、また米中央軍も同様の声明を出し、10日にはダイル・ザウル市北部のユーフラテス左岸に位置する工業地区にまで到達している。

syria.liveuamap.com, September 11, 2017

AFP, September 11, 2017、ANHA, September 11, 2017、AP, September 11, 2017、ARA News, September 11, 2017、Champress, September 11, 2017、al-Hayat, September 12, 2017、Kull-na Shuraka’, September 11, 2017、al-Mada Press, September 11, 2017、Naharnet, September 11, 2017、NNA, September 11, 2017、Reuters, September 11, 2017、SANA, September 11, 2017、UPI, September 11, 2017などをもとに作成。

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