YPG主体のシリア民主軍はラッカ市の70%をダーイシュから解放(2017年9月17日)

ラッカ県では、『ハヤート』(9月18日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ラッカ市中心に位置するムワーサー病院を制圧した。

また「ユーフラテスの怒り」作戦司令部のジーハーン・シャイフ・アフマド報道官によると、シリア民主軍はアミーン地区、ハニー地区、ナフダ地区、ラウダ地区でダーイシュと交戦した。

シリア人権監視団によると、これにより、シリア民主軍はラッカ市の70%以上を解放、同地で抵抗を続けるダーイシュ戦闘員は300~400人しかいないという。

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西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会は、ラッカ市でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で戦死(8月29日)したアドナーン・アブー・アムジャド氏の後任として、ムハンマド・アブー・アーディル氏を総司令官に任命した。

ANHA, September 17, 2017

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ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(9月17日付)によると、ダイル・ザウル軍事評議会が主導するシリア民主軍(西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体)内に設置された「ジャズィーラの嵐」作戦司令室は声明を出し、ユーフラテス川東岸でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、2つの町、14の村農場を制圧したと発表した。

AFP, September 17, 2017、ANHA, September 17, 2017、AP, September 17, 2017、ARA News, September 17, 2017、Champress, September 17, 2017、al-Hayat, September 18, 2017、Kull-na Shuraka’, September 17, 2017、al-Mada Press, September 17, 2017、Naharnet, September 17, 2017、NNA, September 17, 2017、Reuters, September 17, 2017、SANA, September 17, 2017、UPI, September 17, 2017などをもとに作成。

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