ムアッリム外務在外居住者大臣「シリア国内の主要な戦闘は終わりを迎えようとしている。我々はシリア危機の最終章を記しているところだ」(2017年9月25日)

第72回国連総会に出席するため米国を訪問中のワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相は、RT(9月25日付)のインタビューに応じ、「シリア国内の主要な戦闘は終わりを迎えようとしている。シリア軍および同盟者たちの支援のおかげで、我々はシリア危機の最終章を記しているところだ」と述べた。

ムアッリム外務在外居住者大臣はまた、有志連合を主導する米国がシリア領内各所に地上部隊(特殊部隊など)を駐留させていることに関して、改めて「違法」と非難する一方、「我々はすべての扉を開けている。外交が昨日しないのであれば、それ以外の解決策を検討するだろう」と述べた。

一方、25日に実施されるイラク・クルディスタン地域の独立を問うための住民投票については、「断固として拒否」すると述べた。

また、イスラエルがシリア領内への越境空爆を増加させていることに関しては、「目下の優先事項はダーイシュ(イスラーム国)とヌスラ戦線(シャーム解放機構)といったテロリストを撲滅することにある…。イスラエルの空爆が続けば、シリアは報復することになる」と述べた。

EUとの関係に関しては、これらの国によるテロ支援停止が治安面での協力の前提になると述べる一方、トルコとの関係についても、テロ支援の停止が第一歩となるべきだと述べた。

SANA, September 25, 2017

AFP, September 25, 2017、ANHA, September 25, 2017、AP, September 25, 2017、ARA News, September 25, 2017、Champress, September 25, 2017、al-Hayat, September 26, 2017、Kull-na Shuraka’, September 25, 2017、al-Mada Press, September 25, 2017、Naharnet, September 25, 2017、NNA, September 25, 2017、Reuters, September 25, 2017、RT, September 25, 2017、SANA, September 25, 2017、UPI, September 25, 2017などをもとに作成。

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