新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン、新興の武装連合組織国民解放戦線がハマー県、アレッポ県でシリア軍への攻撃を激化(2018年8月3日)

ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月3日付)によると、アル=カーイダの幹部アブー・ハマーム・シャーミー氏が主導するフッラース・ディーン(イスラーム・ヌスラ同盟)がガーブ平原にあるサルマーニーヤ村一帯のシリア軍拠点の一つを攻撃し、兵士全員を殺害した。

また、シリア人権監視団やドゥラル・シャーミーヤによると、同地ではシリア軍と反体制武装集団が交戦、シリア軍がズィヤーラ町、カストゥーン村、マシーク村、カルクール村、サルマーニーヤ村を砲撃した。

シリア軍の砲撃はまた、ウスマーン丘一帯、バーナ村、ジャナービラ村一帯に対しても行われた。

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アレッポ県では、国民解放戦線が声明を出し、アレッポ市西部の科学研究センター一帯にあるシリア軍の拠点複数カ所を国劇し、兵士5人を殺害したと発表した。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月3日付)が伝えた。

一方、シリア人権監視団によると、アレッポ市のハムダーニーヤ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、子供3人を含む4人が死亡、5人が負傷した。

また、アレッポ市とアレッポ県北部を結ぶ街道で地雷が爆発し、トルコの実質占領下にあるアフリーン郡からアレッポ市に逃れてこようとしていた避難民13人が死亡した。

AFP, August 3, 2018、ANHA, August 3, 2018、AP, August 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 3, 2018、al-Hayat, August 4, 2018、Reuters, August 3, 2018、SANA, August 3, 2018、UPI, August 3, 2018などをもとに作成。

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