ロシアがスワイダー県でダーイシュに拉致された女性・子供の解放に向けた交渉にあたる(2018年8月3日)

ドゥルーズ派のシャイフの一人ユースフ・ジャルブーア氏はAFP(8月3日付)に対して、ロシアがシリア政府と連携し、ダーイシュ(イスラーム国)によってスワイダー県東部で7月25日に拉致された女性と子供の解放に向けた交渉を任されたことを明らかにした。

なお、スワイダー24(8月1日付)は、ダーイシュに忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍とシリア軍が非公式に停戦合意を交わしたと伝え、内容の詳細を明らかにしていた。

それによると、ハーリド・ブン・ワリード軍の戦闘員400人が家族とともにダルアー県南西部のヤルムーク川河畔地域からスワイダー県東部に移送される一方、スワイダー県東部で拉致された女性・子供の解放と引き替えに、シリア政府当局が拘置しているダーイシュのメンバー約100人の釈放が合意されていたという。

AFP, August 3, 2018、ANHA, August 3, 2018、AP, August 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 3, 2018、al-Hayat, August 4, 2018、Reuters, August 3, 2018、SANA, August 3, 2018、Suwayda 24, August 1, 2018、UPI, August 3, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.