イッザ軍は声明を出し、17日にロシア・トルコ首脳が設置合意したイドリブ県の非武装地帯を拒否すると表明した。
声明において、イッザ軍は「解放区から重火器を排除し、ロシア・トルコの連携パトロールを許可し、彼ら(ロシア)が好きな場所で検問を行うことができるようになることが明らかなった」と指摘、「これは、ロシアが進駐することでこの地域が政権の支配下に入ることを意味している。こうした状況に対して、我々は非武装地帯を受け入れることはないと宣言したい」と表明した。
イッザ軍はそのうえで、ロシア軍によるパトロールと、アレッポ市、ハマー市、ラタキア市を結ぶ高速道路の再開を拒否、逮捕者の釈放、イランと政権によるイドリブ県への包囲解除を求めた。
イッザ軍は、バラク・オバマ前米政権の支援を受けてきた「穏健な反体制派」で、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構やトルキスタン・イスラーム党と連携している。
AFP, September 29, 2018、ANHA, September 29, 2018、AP, September 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2018、al-Hayat, September 30, 2018、Reuters, September 29, 2018、SANA, September 29, 2018、UPI, September 29, 2018などをもとに作成。
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