YPG主体のシリア民主軍はダイル・ザウル県南東部にあるダーイシュ最後の支配地からダーイシュ・メンバーの家族ら1,200人あまりを「解放」(2019年2月20日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(2月20日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)最後の支配地であるバーグーズ村でダーイシュによって退去を禁じられてきた住民約1,200人を新たに「解放」した。

解放された住民は貨物トラック15台に分乗し、バーグーズ村から移送された。

いずれもダーイシュによって「人間の盾」として利用されてきた人々で、そのほとんどがダーイシュ戦闘員の家族で、負傷している者もいるという。

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『ハヤート』(2月22日付)は、イラク軍の複数の情報筋の話として、ダイル・ザウル県バーグーズ村で活動を続けていたダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と身柄の投降に関する合意を交わし、150人以上が20日晩に投降した、と伝えた。

投降した戦闘員のほとんどはイラク人。

合意では、500人以上がシリア民主軍に投降する予定だという。

同紙によると、バーグーズ村には依然として戦闘員400人ほどが籠城を続けているという。

有志連合の報道官を務める米軍のショーン・ライアン大佐は、シリア民主軍がバーグーズ村に留まっていた「民間人」の退去についてダーイシュと交渉してきたことを認めたが、シリア民主軍からの正式な発表はない。

AFP, February 20, 2019、ANHA, February 20, 2019、AP, February 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 20, 2019、al-Hayat, February 21, 2019、February 22, 2019、Reuters, February 20, 2019、SANA, February 20, 2019、UPI, February 20, 2019などをもとに作成。

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