ヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣は、米国が違法に占領するヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に隣接するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプの処遇について、米国およびロシアと協議していることを明らかにした。
サファディー外務大臣はスカイ・ニュース・アラビック(3月2日付)のインタビューに応じ、そのなかで「ヨルダンは、ルクバーン・キャンプで暮らす人々を、ダーイシュ(イスラーム国)の支配から解放された彼らの都市や村に帰還させる仕組みを作りだすため、ロシアおよび米国と対話を行っている」と述べた。
また「ルクバーン・キャンプはシリア領内にあるシリア人の避難民キャンプだ(ただし、実際にはヨルダン領に存在)。シリア、そして国際社会の問題であって、ヨルダンの問題ではない…。シリア領内からキャンプに人道支援を搬入するのは現地情勢うえにかつては困難だった。それゆえ、ヨルダンが人道的な役割を果たし、国境経由でキャンプに支援物資が通れるよう許してきた…。しかし、状況は変わった、シリアからルクバーンに支援物資が可能性が与えられた…。ルクバーンの住民がいたダーイシュから解放された都市や地域は解放され、彼らが自分たちが住んでいた地域に戻ることができるようになった」と付言した。
AFP, March 2, 2019、ANHA, March 2, 2019、AP, March 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 2, 2019、al-Hayat, March 2, 2019、Reuters, March 2, 2019、SANA, March 2, 2019、Sky News Arabic, March 2, 2019、UPI, March 2, 2019などをもとに作成。
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