ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月10日付)を公開し、3月9日に難民767人が新たに帰国したと発表した。
このうちレバノンから帰国したのは93人(うち女性28人、子供48人)、ヨルダンから帰国したのは674人(うち女性202人、子供344人)。
これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は155,716人となった。
内訳は、レバノンからの帰国者58,884人(うち女性17,799人、子ども29,950人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者96,832人(うち女性29,075人、子ども49,370人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。
また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 384,996人(うち女性115,532人、子供196,242人)となった。
なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。
一方、国内避難民92人が新たに帰宅した。
うち東グータ地方に帰宅したのは32人(うち女性17人、子供9人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは24人(うち女性8人、子ども11人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは36人(うち女性7人、子ども17人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。
これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は12,387人(うち女性4,277人、子供5,345人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,280,983人(うち女性386,836人、子供649,111人)となった。
Ministry of Defence of the Russian Federation, March 11, 2019をもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.