ハマー県では、SANA(3月18日付)によると、反体制武装集団がラスィーフ村一帯を砲撃し、民家などが被害を受けた。
これに対して、シリア軍はフワイズ村、フワイジャ村、ジスル・バイト・ラース村、トゥワイナ村、シャリーア、サハーブ村、ムーリク市にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。
シリア軍はまた、フワイズ村、ラターミナ町、サハーブ村にあるトルキスタン・イスラーム党、イッザ軍の拠点に対しても攻撃を行った。
一方、ドゥラル・シャーミーヤ(3月18日付)によると、トルコの庇護を受ける国民解放戦線が県北部の戦線でシリア軍の拠点を米国製TOW対戦車ミサイルで攻撃、兵士多数を殺傷した。
これに対して、シリア軍がフワイズ村、シャリーア村、フワイジャ村の砲撃で住民1人が負傷した。
これらの村の住民は全員避難したという。
シリア軍はさらに、ムーリク市、ラターミナ町、ジャナービラ村、サルマーニーヤ村、トゥワイナ村を砲撃したが、負傷者はなかった。
このほか、イシュリーン監視団(3月18日付)によると、「革命家」がラスィーフ村にあるシリア軍の拠点を砲撃した。
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イドリブ県では、SANA(3月18日付)によると、シリア軍がワーディー・フワイル渓谷、ハーン・シャイフーン市、タッル・マンス村、マアッラト・ヌウマーン市、シャフシャブー山一帯に攻撃範囲を拡げ、マアッラト・ヌウマーン市東部一帯、シャフシャブー山でシャーム解放機構の拠点を砲撃した。
一方、ドゥラル・シャーミーヤ(3月18日付)によると、シリア軍がマアッラト・ヌウマーン市をクラスター弾で砲撃し、住民多数が負傷した。
シリア軍はまたハーン・シャイフーン市、タッル・マンス村を砲撃した。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を10件(イドリブ県4件、アレッポ県2件、ハマー県2件、ラタキア県2件)確認したと発表した。
トルコ側の監視チームは停戦違反を25件(ハマー県24件、イドリブ県1件)確認した。
AFP, March 18, 2019、ANHA, March 18, 2019、AP, March 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 18, 2019、al-Hayat, March 19, 2019、al-Marsad ‘Ishrin, March 18, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 18, 2019、Reuters, March 18, 2019、SANA, March 18, 2019、UPI, March 18, 2019などをもとに作成。
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