トルコ軍がラッカ県タッル・アブヤド市に面する国境地帯に設置していたコンクリート製の防護壁を撤去、北・東シリア自治局支配地区への攻撃準備か?(2019年7月15日)

反体制系サイトのドゥラル・シャーミーヤ(7月15日付)は、トルコ軍がラッカ県タッル・アブヤド市に面する国境地帯に設置していたコンクリート製の防護壁を撤去し、北・東シリア自治局支配地区への攻撃準備を進めていると伝えた。

同サイトによると、防護壁撤去と時を同じくして、米軍の偵察機が同地上空での偵察活動を強化し、トルコ軍の進軍を阻止しようと牽制しているという。

また、アナトリア通信(7月15日付)は、トルコ軍の増援部隊がシリア国境地帯に配備されたと伝えた。

増援部隊は車輌15台から編成されているという。

なお、ユーフラテス・ポスト(7月15日付)は、14日版に人民防衛隊(YPG)の増援部隊がハサカ県ラアス・アイン市一帯に派遣されたと伝えていた。

AFP, July 15, 2019、Anadolu Ajansı, July 15, 2019、ANHA, July 15, 2019、AP, July 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 15, 2019、Euphrates Post, July 15, 2019、Reuters, July 15, 2019、SANA, July 15, 2019、SOHR, July 15, 2019、UPI, July 15, 2019などをもとに作成。

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