シリア・ムスリム同胞団は制憲委員会(憲法委員会)を「政治的衣装をまとった軍事的解決」と非難して拒否(2019年9月25日)

トルコで活動を続けるシリア・ムスリム同胞団はツイッターのアカウント(https://twitter.com/ikhwansyriaar)を通じて報道向け声明を発表し、23日に国連のアントニオ・グテーレス事務総長によって設置が宣言された制憲委員会(憲法委員会)を改めて拒否すると表明した。

声明で同胞団は「国連事務総長が制憲委員会設置を公式に宣言するなか、我々シリア・ムスリム同胞団は、委員会を拒否するとのこれまでの公式姿勢を改めて明確にする」としたうえで「シリアで今日起きていることは、政治的衣装をまとった軍事的解決の押しつけだ。我々が委員会を拒否しているのは、それが平和的な政治基盤のうえに成り立っていないと我々が完全に確信しているからだ。それは国際社会での諸決議を政治的にゆがめることで生まれたものだ」と非難した。

また「同胞団は発表された制憲委員会に何らのなを連ねていない…。問題の本質は憲法とか選挙とか、政府や議会でポストを得ることではなく、憲法を信じない抑圧的独裁体制にある」と強調した。

AFP, September 25, 2019、ANHA, September 25, 2019、AP, September 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2019、Reuters, September 25, 2019、SANA, September 25, 2019、SOHR, September 25, 2019、UPI, September 25, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.