エスパー米国務長官が「トルコに対して航空軍事支援は行わない」と発表するなか、ジェフリー米国務省特使とクラフト米国連大使がアレッポ県北部のトルコ占領地を視察(2020年3月3日)

ジェームズ・ジェフリー米国務省シリア問題担当特使とケリー・クラフト米国連大使がトルコから、アレッポ県のバーブ・サラーマ国境通行所を経由して、トルコ占領地域(「ユーフラテスの盾」地域)に入った。

両名には、ホワイト・ヘルメットのメンバーが同行し、国連によるクロスボーダーでの人道支援の活動状況や難民キャンプなどを視察した。

ヘイリー大使は、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/usambun)を通じて、「ドナルド・トランプ大統領、マイク・ポンペオ国務長官に代わって、シリア国民との連帯を示すため、トルコ・シリア国境に来ました」、「国連とトルコの高官とのいずれの会合でも、バーブ・ハワーとバーブ・サラーマの国境通行所を国連安保理に維持して欲しいという呼びかけを耳にした」などと綴った。

両名は2日にトルコの首都アンカラに入っていた。

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米国のマーク・エスパー国務長官は報道向け声明を出し、「米国はイドリブ県でトルコに対して航空軍事支援は行わない」と発表した。

AFP, March 3, 2020、ANHA, March 3, 2020、AP, March 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2020、Reuters, March 3, 2020、SANA, March 3, 2020、SOHR, March 3, 2020、UPI, March 3, 2020などをもとに作成。

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