フォンテジェスEU外務・安全保障政策上級代表「シリアにおける有意義な選挙とは新憲法のもとで行われるものだけ」(2020年6月30日)

ジョセップ・ボレル・フォンテジェスEU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は『シャルク・アウサト』(6月30日付)のインタビューに応じ、そのなかで「シリアにおける有意義な選挙とは、国連安保理決議第2254号に基づき、新憲法のもとで行われるものだけだ」と述べた。

フォンテジェス上級代表はまた「アサド政権が自らの行動を明確に改め、政治プロセスを真摯且つ建設的に遵守する姿勢を示さなければ、制裁は科され続けることになる…。これはシリアの問題に関するEUの広範な路線と分かつことのできない一部分をなしている…。こうした措置の背後にある目的とは、シリアの政府に圧力をかけて弾圧行為を停止させ、国連のもと、安保理決議第2254号に従って、危機解決に必要な持続的な和平について交渉を行うことにある…。EUは真の政治移行が行われた場合にのみ、シリア復興に参加する」と付言した。

AFP, June 30, 2020、ANHA, June 30, 2020、AP, June 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 30, 2020、Reuters, June 30, 2020、SANA, June 30, 2020、al-Sharq al-Awsat, June 30, 2020、SOHR, June 30, 2020、UPI, June 30, 2020などをもとに作成。

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