「決戦」作戦司令室は森林火災が発生しているスカイラビーヤ郡(ガーブ地方)のバラカ村、ミールザー砦を砲撃(2020年9月10日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから188日目を迎えた。

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ハマー県では、シリア人権監視団やSANA(9月10日付)がハマー警察筋の話として伝えたところによると、「決戦」作戦司令室(SANAによるとイドリブ県南部を拠点とする「テロリスト」)が、森林火災が発生しているスカイラビーヤ郡(ガーブ地方)のバラカ村、ミールザー砦に対して迫撃砲複数発を発射した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のルワイハ村、バイニーン村、カンスフラ村、スフーフン村、カフル・ウワイド村、ファッティーラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍は、士官らを乗せた装甲車3輌、兵站物資を積んだ車輌15輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

AFP, September 10, 2020、ANHA, September 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 10, 2020、Reuters, September 10, 2020、SANA, September 10, 2020、SOHR, September 10, 2020などをもとに作成。

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