2014年4月21日のシリア情勢:国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ファルドゥース地区を軍が「樽爆弾」で空爆・砲撃し、女性、子供を含む29人が死亡、またブアイディーン地区に対する「樽爆弾」での空爆でも14人が死亡した。

軍による「樽爆弾」などでの空爆・砲撃は、アレッポ市マサキン・ハナヌー地区、サーフール地区、ハンダラート・キャンプ各所、タッル・ジュバイン村、クワイリス航空基地周辺、アターリブ市、マンスーラ村、フライターン市、バヤーヌーン町、ハイヤーン町に対しても行われ、複数が死亡したという。

このほか、アレッポ市ラームーサ地区、クワイリス航空基地周辺では、軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線、ムジャーヒディーン軍と交戦した。

一方、SANA(4月22日付)によると、アレッポ市ジャービリーヤ地区、シャイフ・サイード地区、ラームーサ地区、カースティールー地区、旧市街、サイフ・ダウラ地区、ナイラブ地区、ジュダイダ地区、ライラムーン地区、タッル・リフアト市、ダーラ・イッザ市、アレッポ中央刑務所周辺、タームーラ村、ハージブ町、カルーム村、ワディーヒー村、ハーン・アサル村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ヌールッディーン・ザンキー大隊の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ARA News(4月21日付)は、イマード・ウマルを名乗る反体制活動家の話として、シリア赤新月社とイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、アレッポ市東部のハフサ貯水場からの水(飲料水)の供給を再開することで合意した、と報じた。

同報道によると、ダーイシュは、19日からハフサ貯水場からの水の供給を停止していたという。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、サーリヒーヤ区周辺(人民議会議事堂近く)、アブー・ルンマーナ地区、ザバダーニー地区に迫撃砲弾複数発が着弾する一方、ジャウバル区を軍が空爆した。

一方、SANA(4月22日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またサーリヒーヤ区とアブー・ルンマーナ地区のダール・サラーム学校周辺に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民2人が死亡、36人が負傷した。

さらに、バーブ・トゥーマー地区にも反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民2人が死亡、23人が負傷した。

このほか、ザバダーニー地区にも反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民1人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市で、軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃を行った。

またムライハ市およびその周辺で、軍が空爆を行った。

さらにマシュルーア・ドゥンマル市で、ジハード主義武装集団がモスクの近くで爆弾を仕掛けた車を爆破し、軍の兵士2人が死亡した。

一方、SANA(4月22日付)によると、ザバダーニー市東部山岳地帯、ダーライヤー市、ジャイルード市、ムライハ市郊外、アーリヤ農場、ハラスター市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、フルサーンの獅子大隊の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、ジャイルード市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民5人が死亡、10人が負傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ビンニシュ市、バイナイン村北部を軍が空爆した。

一方、SANA(4月22日付)によると、ナフリヤー村、カフルナジュド村、バドリーヤ村、カフルラーター村、バザームー村、ナイラブ村、ビンニシュ市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ジュッブ・ジャンダリー地区、アイン・ダナーニール村で、軍、国防隊(バアス大隊)が、ジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(4月22日付)によると、ヒムス市ジュッブ・ジャンダリー地区北東部のワリーディーヤ学校など複数の建物・施設を軍が制圧した。

また、ヒムス市バーブ・フード地区、カラービース地区、マヌーフ村、ジュッブ・ジャバル・タドムル村、東ヒブラト村、西ヒブラト村、ダイル・フール村、ガースィビーヤト・ナイーム村、ウンム・サフリージュ村、アブー・タタビール村、バーリダ地区、フーマクリヤ村、タルビーサ市、アイン・フサイン村、サアン村、フーシュ・ハッジュー村、ガジャル村、ガントゥー市、ウンム・スィルジュ村、タッル・ウマリー村、マシュラファ村、タッル・クトリー村、アイン・ダナーニール村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、ウンム・スィルジュ村、カフルナーン村に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、子供1人を含む市民3人が死亡した。

またヒムス市ザフラー地区、サビール地区、ヒムス・タルトゥース街道地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民1人が死亡、3人が負傷した。

ジャルマーナー市とハラスター市郊外に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、女性1人が負傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市周辺で、軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

またラターミナ町郊外の農地で爆弾が爆発し、子供1人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市労働者住宅地区、ダイル・ザウル航空基地周辺で、軍とジハード主義武装集団と交戦、軍が同飛行場周辺、マリーイーヤ村を砲撃した。

一方、SANA(4月22日付)によると、ダイル・ザウル市ジュバイラ地区、ラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区、工業地区、旧空港地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(4月22日付)によると、ナワー市、スヌア・ハマーム村、ハスリー村、アトマーン村、ダルアー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(4月22日付)によると、ラビーア町一、ビント・シュルーク村、サラヤー村、サムラー村、ナブア・ムッル村、マフミヤト・ファルラク村、ナブアイン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, April 21, 2014、AP, April 21, 2014、ARA News, April 21, 2014、Champress, April 21, 2014、al-Hayat, April 22, 2014、Iraqinews.com, April 21, 2014、Kull-na Shuraka’, April 21, 2014、Naharnet, April 21, 2014、NNA, April 21, 2014、Reuters, April 21, 2014、SANA, April 21, 2014、UPI, April 21, 2014などをもとに作成。

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