イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから214日目を迎えた。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、フライフィル村を砲撃した。
「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。
これに対して、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるダール・カビーラ村、カフルバッティーフ村一帯を砲撃し、カフルバッティーフ村一帯ではシリア軍兵士2人が死亡した。
一方、トルコ軍部隊がバイラクタルTB2無人航空機(ドローン)の護衛を受けて、M4高速道路一帯に展開した。
トルコ軍はまた、兵站物資を積んだ車輌約75輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザイゥーン村の火力発電所一帯、ガーブ平原のアンカーウィー村一帯を砲撃した。
これに対し、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるガーブ平原一帯を砲撃した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県北東部の「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯、トルコマン山地方のカルア山を砲撃した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるナワー市で軍事情報局第215強襲局でボランティアとして活動している男性が何者かに撃たれて死亡した。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を38件(イドリブ県23件、ラタキア県11件、アレッポ県1件、ハマー県3件)確認したと発表した。
トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。
AFP, October 7, 2020、ANHA, October 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 7, 2020、Reuters, October 7, 2020、SANA, October 7, 2020、SOHR, October 7, 2020などをもとに作成。
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