ロシア、シリア政府、シリア民主軍はトルコ軍の激しい砲撃が続くラッカ県アイン・イーサー市などの3カ所に合同監視所を設置することを合意(2020年12月8日)

ラッカ県では、ANHA(12月8日付)が複数の情報筋の話として伝えたところによると、ロシア軍、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍、そしてシリア政府が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市に合同監視所3カ所を新たに設置することに合意した。

ロシア軍、シリア民主軍、シリア政府の各代表は、アイン・イーサー市にあるロシア軍基地で会合を開き、同市内とその近郊の3カ所に合同監視所を設置することに合意したという。

シリア人権監視団によると、合同監視所が設置されるのは、アイン・イーサー市、M4高速道路沿線、アイン・イーサー市西の3カ所。

合意は、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が同地一帯への砲撃を激化させていることを受けたもの。

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ハサカ県では、SANA(12月8日付)によると、トルコとその支援を受ける国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町一帯を砲撃した。

AFP, December 8, 2020、ANHA, December 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 8, 2020、Reuters, December 8, 2020、SANA, December 8, 2020、SOHR, December 8, 2020などをもとに作成。

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