トルコ軍と国民軍がアレッポ県、ラッカ県北部を砲撃(2020年12月12日)

アレッポ県では、ANHA(12月12日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のスーガーニカ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるバーブ市で、反体制メディア活動家が、オートバイに乗った2人組の襲撃を受けて、死亡した。

この活動家は、バーブ市北の墓地で、新型コロナウイルス感染症による死者を撮影、感染拡大の実態についての調査レポートを公開しようとしていたが、殺害される直前に何度も脅迫を受けていたという。

ドゥラル・シャーミーヤ(12月12日付)によると、殺害されたのは、トルコ国営放送(TRT)の記者として働いていたフサイン・ハッターブ氏。

ハッターブ氏は殺害される数時間前、フェイスブックのアカウントで、自らが脅迫を受けているとカッバースィーン村の警察(いわゆる自由警察)に相談したことを明らかにした。

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ラッカ県では、ANHA(12月12日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のマアラク村、M4高速道路沿線を砲撃した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊のフライワ村で国民軍に所属するスルターン・ムラード師団が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に内通していたとして追跡していた住民に発砲、負傷させた。

AFP, December 12, 2020、ANHA, December 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 12, 2020、Reuters, December 12, 2020、SANA, December 12, 2020、SOHR, December 12, 2020などをもとに作成。

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