シリア軍がハマー県でトルキスタン・イスラーム党の兵員輸送用バスを地対地ミサイルで攻撃し、戦闘員8人死亡(2021年2月5日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるヒルバト・ナークース村近郊で、中国新疆ウイグル自治区出身者によって構成されるトルキスタン・イスラーム党の兵員輸送用バスを地対地ミサイルで攻撃し、8人が死亡、8人が負傷した。

死亡した戦闘員は新疆ウイグル自治区出身者ではなく、シリア人。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がリア政府の支配下にあるミラージャ村、ハーン・スブル村、ジャウバース村、サラーキブ市を砲撃した。

これに対して、シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるルワイハ村一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるダルアー市難民キャンプ地区でシリア政府との和解に応じていた反体制武装集団の元司令官が正体不明の武装集団の発砲を受けて死亡した。

またムザイリーブ町では、中央委員会のメンバーが正体不明の武装集団の発砲を受けて、死亡した。

AFP, February 5, 2021、ANHA, February 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 5, 2021、Reuters, February 5, 2021、SANA, February 5, 2021、SOHR, February 5, 2021などをもとに作成。

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