大統領選挙に立候補している統一社会主義者党のアブドゥッラー・サッルーム・アブドゥッラー氏はイフバーリーヤ・チャンネル(5月18日付)のインタビュー番組に出演し、自身の選挙綱領に関して、国民が望むもののすべてではなく、その一部を実現するものだとしたうえで、シリアが直面する問題や脅威には、国民の団結が不可欠だと強調した。
アブドゥッラー氏はまた、テロを根絶し、米国、トルコ、イスラエルの占領を打破し、占領地全土を解放しなければ、シリアが現下の危機から脱却できないと強調、それによって「我々は家に戻り、避難を余儀なくされた人々を帰国させ、彼らが日々の生活を送るために必要なサービスを提供でき、かつてのように国を復興させられる」と述べた。
インタビューの全文はSANA(http://www.sana.sy/?p=1384376)が公開した。
https://www.youtube.com/watch?v=1zTOFNsi7U4
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フサイン・アルヌース内閣は週例の閣議を開催し、5月26日の大統領選挙投票日を控えて、投票実施に必要な措置を講じることを確認した。
SANA(5月18日付)が伝えた。
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SANA(5月18日付)は、5月16日、17日に続いて各地で大統領選挙支持を訴えるデモや集会が実施されたと伝えた。
デモ・集会が実施されたのは、ハマー県のハマー市(ハマー大学など各所)、ダルアー県のイズラア市、マハッジャ町、ヒムス県のヒムス市(バアス大学、バーバー・アムル地区など各所および)、ジブラーヤー村、マハッラム町、ラフターヤー村、マスカナ村、ライヤーン村、タッルドゥー市、シャルカリーヤ村、シーン町、タッル・ウマリー村、ラタキア県のラタキア市各所、ダーリヤ町、アイン・シカーク町、タルトゥース県のタルトゥース市、バーニヤース市、アレッポ県のアレッポ市(アレッポ大学など各所)、スワイダー県のスワイダー市、ラハー村、ニジュラーン村など。
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SANA(5月18日付)は、ブルガリア、スイス、スペイン、南アフリカの在外公館が大統領選挙の投票に向けた準備を完了したと伝えた。
このうち、ブルガリアの大使館は、ギリシア、北マケドニア、アルバニアの在外居住者の投票も受け付ける。
在外投票は5月20日に実施される予定。
AFP, May 18, 2021、ANHA, May 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 18, 2021、al-Ikhbariya, May 17, 2021、Reuters, May 18, 2021、SANA, May 18, 2021、SOHR, May 18, 2021などをもとに作成。
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