ロシア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県北部のシャイフ・バフル村一帯に対して6回以上爆撃(2021年8月9日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にある県北部のシャイフ・バフル村一帯に対して6回以上の爆撃を加えた。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を22件(イドリブ県13件、ラタキア県6件、アレッポ県2件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を12件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, August 9, 2021、ANHA, August 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 9, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 9, 2021、Reuters, August 9, 2021、SANA, August 9, 2021、SOHR, August 9, 2021などをもとに作成。

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