シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアレッポ県西部、イドリブ県南部を砲撃(2022年3月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフルタアール村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、スフーフン村、バイニーン村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タッル・シハーブ町ではオートバイに乗った武装集団が若い男性1人を襲撃し、殺害した。

ジャースィム市とナワー市を結ぶ街道沿いの燃料、ステーションを正体不明の武装集団が襲撃し、従業員1人を殺害、車などを盗んで逃走した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反3件(イドリブ県1件、ラタキア県2件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反3件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 1, 2022、ANHA, March 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 1, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 1, 2022、Reuters, March 1, 2022、SANA, March 1, 2022、SOHR, March 1, 2022などをもとに作成。

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