『ウォールストリート・ジャーナル』は「ロシア政府が市街戦の経験が豊富なシリア人を募集している」と伝える(2022年3月7日)

『ウォールストリート・ジャーナル』(3月7日付)は、複数の米政府当局者の話として、ウクライナ都市部に向けてロシア軍が進軍を続けるなか、ロシア政府が市街戦の経験が豊富なシリア人を募集していると伝えた。

米政府の分析によれば、ロシアは数日前からシリア国内で戦闘員を募集。

シリア人は市街戦の知識が豊富なことから、首都キエフ陥落を支え、ウクライナ政府に決定的な打撃を加えると期待されている、と4人の米政府当局者らは述べている。

現時点で何人のシリア人が参加しているかは明らかではないが、一部はすでにロシア入りし、戦闘に加わる準備を進めていると政府当局者の1人は述べている。

ロシア政府は、200~300米ドルの報酬と引き換えに、6カ月間の契約でウクライナで戦う人員を募集しているという。

AFP, March 7, 2022、ANHA, March 7, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2022、Reuters, March 7, 2022、SANA, March 7, 2022、SOHR, March 7, 2022、The Wall Street Journal, March 7, 2022などをもとに作成。

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